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更新日:2014年7月14日

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新品種開発のためのクロマツの交配を実施

九州育種場が進めている事業「マツノザイセンチュウ抵抗性品種の開発」では、より強い品種を作り出すために、マツノザイセンチュウ抵抗性品種をかけ合わせる交配作業を4月上旬から実施しています。

この交配作業の手順は、

(1)  4月上旬に雄花を採取し、グラシン袋に入れ、部屋に吊して乾燥させます。

    数日すると花粉が袋の底に溜まるので、袋の先を切り取り、花粉を集め、さらにシリカゲルで乾燥させた後、冷蔵庫に保存します。

(2)  各母樹の雌花に袋をかけ、他のクロマツの花粉が入らないようにします。

(3)  袋をかけた雌花に、採取した花粉を花粉銃で吹き付け、交配させます。

交配作業は晴れた日の午前中に行い、2~3週間の内に2~3回作業を行います。

交配してできた球果は、翌年の秋に収穫を行い、第二世代品種の選抜に用いる予定です。

 

20070517_交配_雌花 20070517_交配_交配袋
クロマツの雌花 交配袋の取り付け
20070517_交配_花粉銃 20070517_交配_シール
花粉銃を用いた交配 交配した箇所にシールを付ける