ホーム > 業務紹介 > 活動報告 > トピックス  平成20年度 > 第38回林木育種研究発表会に参加

更新日:2013年6月11日

ここから本文です。

第38回林木育種研究発表会に参加

(社)林木育種協会主催の「第38回林木育種研究発表会」が11月5日(火曜日)に、日林協会館(東京都千代田区)で開催されました。
当日は、森林総合研究所林木育種センターや東京農工大学、岩手県・愛媛県などの林木育種研究担当者等から計12課題の発表がありました。
当場からは「九州育種基本区における次世代スギ品種の早期選抜の検討」という課題で発表しました。
要旨は以下のとおりです。
なお、発表した内容の論文につきましては、2009年1月に同協会発行の「林木の育種特別号」に掲載される予定です。

九州育種基本区における次世代スギ品種の早期選抜の検討


九州育種場ではこれまでに設定した遺伝試験林等が30年次を経過し、これらの検定林等から成長・材質の優れたスギ・ヒノキの第2世代品種の候補木を選抜している。これらの候補木はつぎ木で場内に保存され、そこから得たさし木を用いてクローン検定林が造成されている。

今後、このクローン検定林で優良な成績を示したクローンを最終的な第2世代精英樹としたい考えである。

この第2世代精英樹の選抜と普及を効率的に進めるためには、候補木を選抜する遺伝試験林(あるいは集団林等)および候補木の評価を行うクローン検定林において、早期選抜を行うことが効果的である。

ここではスギ遺伝試験林およびクローン検定林における成長形質のデータを解析して、遺伝パラメータの時間変化を試算し、早期選抜の可能性について検討する。