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更新日:2013年6月10日

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熊本市緑の少年団連盟研修会を開催

熊本市主催の「平成22年度熊本市緑の少年団連盟研修会」が平成22年11月28日(日曜日)に当場で開催されました。当日は、熊本市内の4つの小学校から緑の少年団の児童57名と引率の先生5名および緑の少年団事務局の方6名の参加があり、総勢68名となりました。
熊本市緑の少年団連盟田尻会長からこの研修会の全般的な挨拶があり、つづいて九州育種場長ならびに職員から参加者への歓迎の挨拶を行いました。

児童は3つの班に分かれ、樹木の測定・増殖方法・抵抗性育種を体験してもらいました。その後、木工工作でクリスマスツリー等を作成し研修会を終了しました。

樹木の測定

樹木の測定では、測桿・輪尺・バーテックス(超音波樹高測定器)などを使って、実際に木を測っていました。子どもたちは、木を測る道具があることに興味を持ち、バーテックスで瞬時に樹高が出るのに驚いていました。

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バーテックスを使って樹高の測定中!

増殖方法の体験

増殖方法の体験として、さし木を体験してもらいました。種子以外での増殖方法を知って、「枝を土にさしたら根が生えてくるとは思わなかった」などと驚いていました。



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さし木の説明を真剣に聞く児童 カッターナイフでさし穂づくり!

 

抵抗性育種

抵抗性育種の説明では、まず、マツノザイセンチュウ病の概要を説明し、線虫の接種を体験してもらい、そのあと、顕微鏡を使って線虫を観察しました。子どもたちは職員の説明に真剣に、興味津々に聞き入ったり、疑問に思ったことなどを職員に尋ねていました。また、同行された先生方・事務局員の方々も職員の説明に興味深く聞き入ったり、職員に質問をされていました。
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試験管の中のマツノザイセンチュウを観察中! 松に傷を付けてセンチュウ接種

 

木工工作の様子

昼食の後に実施した木工工作では、マツボックリ、小枝、ドングリにビーズや色を付けてクリスマスツリー等を作成しました。サクラやヒノキの輪切り板にマツボックリを貼り付け、クリスマスグッズやビーズなどをふんだんに使って、思い思いの作品を作っていました。
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丸太から円盤板を作成中! 木工工作に熱中! マツボックリを綺麗なクリスマスツリーに!

木工工作終了後、全児童に対しアンケート調査を実施しました。回答には、「簡単に木の高さを測れてすごいと思った」「種以外にも樹をふやす方法があってびっくりしました」「木を枯らす虫がいると知ってびっくりした」など、いろんな発見への喜びや驚きの声が多く書いてありました。短い時間でしたが、自然とのふれあい、物づくりの楽しさを伝えることができたのではないかと思います。