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更新日:2016年3月11日

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高千穂神社に「スギ御神木の後継苗」が里帰り

   平成28年3月1日(火曜日)、神話の里として有名な宮崎県高千穂町の高千穂神社に、スギ御神木の後継苗が里帰りしました。
  樹齢800年とされるこの御神木は、台風などによる倒壊で、本殿に被害が及ぶことが懸念されていました。
  高千穂神社からの要請を受け、平成26年5月19日、宮崎県林業技術センター、林木育種センター九州育種場、熊本県指導林家の栗屋克範氏等が、さし木やつぎ木による増殖を行うための穂木を採取し、約2年間大切に育て、今回の里帰りに至ったものです。
  当日は、神事が行われた後、育てた苗木を神前に供え、関係者を代表して宮崎県林業技術センター那須所長から後藤宮司に苗木目録が贈呈され、その後、苗木の育成に携わった者による植樹が行われました。
  林木育種センターでは、各地の天然記念物や巨樹・名木等の収集・保存と併せて、所有者等の要請により後継樹を要請するサービス「林木遺伝子銀行110番」を行っています。
  今回の高千穂神社への後継樹の里帰りは、このサービスの一環として実施しました。

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御神木の上部まで登って穂木を採取

  苗木育成に携わった者による後継樹の植栽