令和6年度理事長賞を受賞しました
令和6年11月1日、森林研究・整備機構創立119周年式典において、「九州エリートツリー特性表作成グループ」が理事長賞を受賞しました。
- 受賞者
九州エリートツリー特性表作成グループ
久保田正裕(林木育種センター九州育種場育種課主任研究員)
松永孝治(林木育種センター九州育種場育種課育種研究室長)
倉原雄二(林木育種センター九州育種場育種課主任研究員)
岩泉正和(林木育種センター関西育種場育種課育種研究室長)
- 業績名
エリートツリー特性表九州育種基本区・スギの作成と公表
- 受賞要旨
現在でも九州で好んで植栽される「挿し木在来品種」には、同名異クローン、複合クローン品種等が多く含まれることが明らかにされている。クローン林業の優位性を高度に発揮するためには、単一クローン品種群から、造林目的や目標とする木材品質等に応じて品種を選択して植栽することが前提となる。
受賞者らは、800を超える第一・第二世代精英樹クローン群についての調査結果を解析し、造林特性、雄花着生量、材強度等の利用目的別にクローン毎の性能を評価してきた。特に優れた39のクローン品種については、従来の精英樹特性表とは異なり、専門性のレベルにかかわらず全ての林業関係者が造林目的に沿った品種選択がしやすい「エリートツリー特性表九州育種基本区・スギver.1.0」として取りまとめ、九州育種場のホームページ等で研究開発成果を発信した。