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令和7年10月23日に九州育種場内の採穂園等を会場として、令和7年度林木育種技術講習会を開催しました。特定母樹等普及促進会議の翌日に行われた講習会には、国、九州各県の行政・研究機関、認定特定増殖事業者など57名が参加されました。
当日は、準備を含め育種場職員が総出で対応し、始めの採穂木仕立ての講習では多くの参加者に対応するため、職員3名が3本の採穂木を剪定するのに合わせ、1名が説明しました。参加者の多くが採穂園の育成管理に関わっており、職員による剪定を近くで見ながら、様々な質問をしていました。
次に原種配布用苗木として育苗しているスギ特定母樹等のMスターコンテナ苗の育成方法について、担当の職員が参加者に説明しました。
参加者からは多くの質問がありました。そのうち2件をご紹介します。
1件目はさし木苗の育成における肥料として散布した尿素の役割についての質問で、発根の遅い穂に葉から吸収できる窒素源として使用したと回答しました。
2件目は寒冷紗の設置時期についての質問で、一昨年前までは夏が終わった11月下旬から梅雨明け前までははずしていたが、昨年からは猛暑のため1年中かけたままにしていると回答しました。
最後に、九州育種場から選抜された全39系統のスギ特定母樹を植えた採穂園において、参加者の方々に系統毎の採穂台木の形状の違い等を見学していただきました。
今回の講習会が、九州全体の苗木育成技術の向上につながることを期待しております。
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剪定講習の様子(3箇所)
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| 育苗管理について説明する様子 | 育苗中の苗木を見学する参加者 |
系統間の差異を観察する参加者 |
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