木材の素材試験は、JIS Z 2101? 木材の試験方法として規定されています。そこでは以下にあげる試験について、その方法などについて細かな規定があります。ここでは、簡単な概要説明とよく行われる試験についての注意点をあげることとします。実際に木材の素材試験を計画・実行するときには、JISの原文を読み、以下のことは注意点として参考になればと思います。
圧縮試験 / 引張り試験 / 曲げ試験 / ブロックせん断試験 / 割裂試験 / 硬さ試験 / 衝撃試験 / ほか
縦圧縮試験は木材の繊維方向の圧縮性能を知るための試験。
木材の繊維方向の引張り性能を知るための試験。添え木を付けた方がチャック切れは少ないと思うが、試験区間である平行部から安定して破断させることは難しい。
木材の曲げ性能を知るための試験
木材のせん断性能を知るための試験。
木材の割裂がどの程度の状況で生じるのかを知る試験。
木材表面の硬さを知る試験。他の材料の試験では、一定の荷重時に材料の表面がどのくらい凹むのかを測定するが、木材の場合は鋼球が一定のめり込みを生じたときの荷重を以って硬さの指標としている。
木材の衝撃荷重時の杭折性能・曲げ破壊性能を知る試験。