( 研 究 資 料 )
合理的短期育成林業技術の確立に関する研究
短期育成林業研究班
要 旨
短期間に効率的に高い生産力をあげられる人工林技術の向上を目指して,成長の早い樹種,品種を選択するとともに,林地の生産力を高め,かつそれを維持していくための地拵え,植え付け,施肥,保育,被害防除などに関する個別の技術を総合して一連の技術体系を確立するための試験が行われた。1962年から全国50か所に試験地が設定され,カラマツ,コバノヤマハンノキ,アカマツ,スギ,アカシア類が植えられた。試験期間は28年または35年間とし,7年ごとに調査された。しかし,その多くの試験地は諸被害のために途中で廃止された。ここでは28年目まで残った9試験地の調査結果について個別に報告した。この試験計画を実行していく過程でいろいろな問題が生じ,長期のモニタリングを続けていくために注意するべき事項が明らかになった。ここで得られた資料は,若齢人工林の生育に関する基礎資料として様々な面で活用が期待される。
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−森林総合研究所研究報告−
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