プレスリリース

平成20年 1月25日 


「2050年の森」 研究開発ロードマップを公表

                      独立行政法人 森林総合研究所


  

  森林総合研究所は、森林・林業・木材産業に関わる研究を通じて、豊かで多様な森林の恵みを活かした循環型社会の形成に努め、人類の持続可能な発展に寄与することをミッションとして掲げています。このミッションを達成するために、2050年の社会を支える森林のあるべき姿を描き、それを実現するために必要な研究開発の長期ロードマップを公表しました。
  森林は、人間に身近な存在として木材生産、国土保全、水資源かん養などの多面的な機能の発揮が要請されています。一方、世界の森林に目を向けると、CO2の吸収・固定による地球温暖化防止、広大な熱帯林とそこに住む様々な生物の保全、砂漠等の緑化による地球環境の改善などに大きな関心が向けられています。
  森林総合研究所は、我が国唯一の森林を研究する独立行政法人として、地球規模の環境問題への対応を含めた多くの期待に応えていかなければなりません。森林は、長い時間をかけて育成されていきます。このため、研究開発においても未来の森を考えた長期のビジョンが重要なのです。
  このロードマップでは、研究・技術開発を「水を育み国土を守る」、「自然環境との共生を図る」、「資源を循環利用する」、および「森林の多面的機能の発揮」の4つの分野に分け、その下に社会ニーズに対応した研究課題とブレークスルーとなる要素技術を示しています。
  未来の森を考える多くの方々が、この研究開発ロードマップを参考にされることを願い、森林総合研究所ホームページ(http://www.ffpri.go.jp/index-j.html)にて公開します。


独立行政法人 森林総合研究所 理事長   鈴木 和夫
 
広報担当者  : 森林総合研究所 企画部研究情報科長  中牟田 潔
     Tel:029-829-8130  Fax:029-873-0844



過去のプレスリリースに戻る