「地点総合データ地図化」の手法について
 一般に多数のデータを図にして地図に載せることには制約があります。図が大きくなると、地図の機能が阻なわれるためです。
 観測点まとめkmlでは、「Site-Comprehensive Data Mapping(地点総合データ地図化)」と名づけた手法で、この問題を解決しました。
 この手法には次のような特徴があります。
  1)Google Earthのような3次元地図のみで可能な手法であること
    3次元地図空間の中にデータ図を浮かべてあるので、視点位置の操作によって図を見たり、地図画像(地表面)を見たりできます。
    図と地図の表示が排他的でなく、図の表示が地図の機能を大きく阻害しないため、多数のデータの表示が可能となります。
  2)これをkmlファイルのみで実現したこと
    図のファイルを作って地図空間に浮かべたり、地点にリンクを貼って表示することはこれまでにも可能でした。
    これをkmlのみで実現したことから次の利点が生じました。
    2−1)図の作成も表示もKMLファイル一つで完結するので、ファイル管理が容易なこと
    2−2)kmlファイルはテキストファイルなので、図よりもはるかにファイル容量が小さく、情報の伝達コストが低いこと

 ●平川浩文 2014. Google Earthを用いた野生生物観測データの地図化.森林総合研究所研究報告 13: 155-171.


ホーム