近年、森林管理の不足とともに林床可燃物量が増加傾向にあり、火災が発生して延焼しやすくなっている森林が増えています。また人々の活動範囲が広がって山奥への入山者も増えているため、火の不始末等による山奥地での火災の発生が問題となっています。このような山奥地での林野火災は発見が遅れがちです。
  森林総合研究所は農林水産研究計算センターおよび情報センターの協力を得て、人工衛星(テラ、アクア、ノア)を利用して火災を発見・通報するシステムを開発しました。
 近隣諸国の様子も観ることができます。そのため、極東・シベリア森林保全協力への活用も期待されています。

 



1日10回ほど利用できる人工衛星の観測データから、地上温度を計算して林野火災を発見しています。また、発見した火災の位置情報は電子メールで防災機関に連絡します。


開発者

 

森林総合研究所 沢田治雄、澤田義人、後藤義明

農林水産研究計算センター 石井馨、永谷泉

http://hinomiyagura.dc.affrc.go.jp/


本システムは、平成18年度林野火災対策に係る調査研究(林野庁)で開発されました。



 (独)森林総合研究所  研究コーディネータ(国際研究担当)