ここから本文です。
令和3年6月30日
林木育種を進めていく上で、育種材料である精英樹の評価を行うこと、また精英樹を交配して優れた次世代を選抜することは大変重要です。北海道では、カラマツやカラマツとグイマツを交配した雑種F1の苗木を用いた造林が盛んに行われているため、これらの樹種について積極的に育種を進めていく必要があります。そのため、継続的に検定林を造成するとともに、検定林(試験林)の中から優れた次世代個体をエリートツリーとして選抜することを進めています。
北海道育種場では、3年前からカラマツ検定林造成に向けて第一世代精英樹の種子から苗木を育て、この春(2021年4月)に石狩森林管理署管内の国有林に2箇所の検定林を造成しました。面積はそれぞれ1.50ha及び1.03haで、植栽木は合わせて4,696本になります。1箇所の検定林は林内を4つに区分し、異なる植栽密度で苗木を植栽し、密度試験地も兼ねています。4月下旬に植栽し、およそ1か月後には最初の樹高調査(植栽時調査)を行いました。
今後は、定期的に成長等の調査を行い、精英樹の評価と検定林植栽個体からのエリートツリー(第二世代精英樹)の選抜を行うことを計画しています。
![]() |
![]() |
![]() |
検定林への搬出に向けた苗畑での掘り取り作業 | 検定林への植栽 | 植栽およそ1か月後の樹高調査 |
(北海道育種場)
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.