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更新日:2021年9月8日

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特定母樹やコウヨウザンについての現地検討会について

令和3年9月8日

令和3年7月12日(月曜日)に、高知県大豊町の「ゆとりすとパークおおとよ」において特定母樹(注1)及びコウヨウザン(注2)についての現地検討会が、森林整備センター高知水源林整備事務所主催で開催されました。現地検討会には県内各地で水源林造成事業に携わる造林事業者、種苗生産者および関係機関から総勢67名が集まりました。

まず始めに、関西育種場から、特定母樹の開発状況やコウヨウザンの特性や増殖手法について講演する機会をいただきました。

講演後の現地検討会は、初期成長の評価等を目的として森林整備センターと関西育種場が共同で設定したスギ特定母樹のコンテナ苗植栽試験地(令和2年度設定)及びコウヨウザン植栽試験地(令和3年度設定)において、実際に植栽された苗木を見ながら、活着状況や成長を確認しました。

参加した関係者からは、特定母樹由来の種子の普及状況についての質問や、コウヨウザンの萌芽特性等についての質問を多数いただき、造林事業者の方々の関心も高く、活発な意見交換ができました。

今回の現地検討会に参加して、特定母樹や早生樹の需要の高まりを再確認するとともに、これら品種の安定供給体制を早期に構築する必要性を身をもって感じる場となりました

 

特定母樹の講演 質疑応答の様子
①特定母樹の講演 ②質疑応答の様子
植栽されたコウヨウザン 現地検討会
③植栽されたコウヨウザン ④現地検討会

 

(注1)第二世代精英樹(エリートツリー)等のうち成長や雄花着花性等に関する基準を満たすものは、間伐等特措法に基づき、農林水産大臣が特定母樹として指定しています。

(注2)コウヨウザンは、中国南部や台湾に自生するヒノキ科の針葉樹で、伐採後の切り株から自然に萌芽が盛んに発生することや、成長が早く通直であることから、林業の低コスト化、収穫までの期間の短縮、高い商品価値が期待できる新たな造林用素材として近年注目されています。

・参考

コウヨウザンの特性と増殖マニュアル(現地検討会での説明資料)

https://www.ffpri.affrc.go.jp/ftbc/documents/koyozan_manual.pdf

(関西育種場)

特定母樹やコウヨウザンについての現地検討会について(PDF:324KB)

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