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令和3年12月8日
農林水産省の令和3年度農林水産研究推進事業(アウトリーチ活動強化)の一環として、ゲノム編集を活用した無花粉スギの開発現場の見学や開発者との意見交換等を行う「ゲノム編集技術を活用した無花粉スギ開発の研究施設見学会」が11月16日に林木育種センター・森林バイオ研究センターで開催されました。この事業は、農林水産技術会議事務局の委託を受けた民間会社が企画・運営を行い、農林水産分野におけるゲノム編集技術の社会実装に向けて、国内でゲノム編集に取り組んでいる研究機関の現場見学を通じて、参加者のゲノム編集に関する理解を深めることを目的としているものです。今回はゲノム編集によってスギ花粉を作る遺伝子の働きを止める研究等を行っている林木育種センター・森林バイオ研究センターを見学することとなりました。
当日は一般公募により集まった21名の参加者に対し、まずはゲノム編集無花粉スギなどの研究内容や実験施設についてスライドを用いて説明し(写真1)、林木育種センターで開発した無花粉スギ品種「爽春」(写真2)やエリートツリーの見学の後、組換え実験棟、組織培養棟(写真3)、特定網室(写真4)及び隔離圃場等の研究施設を案内しました。
意見交換の場では、「ゲノム編集無花粉スギの開発スケジュールはどうか」、「スギで開発したゲノム編集技術は他の樹種でも使えるのか」、「トマトや魚のように人の口に入るものではないが、国民とのコミュニケーションが重要だと思うので適宜情報発信をして欲しい」などの様々な意見・要望が参加者からあり、関心の高さが伺えました。
(育種企画課)
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写真1 趣旨説明 | 写真2 無花粉スギ品種「爽春」の紹介 |
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写真3 ゲノム編集スギの組織培養 | 写真4 特定網室でのゲノム編集苗木の育成 |
ゲノム編集技術を活用した無花粉スギ開発の研究施設見学会(PDF:859KB)
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