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令和4年3月23日
1.事業の概要
林木育種センターでは、我が国の貴重な林木遺伝資源の保存を図るとともに、品種改良等に活用することを目的とした林木ジーンバンク事業を実施しています。この事業では、各地の天然記念物や巨樹・名木等の収集・保存を行うとともに、事業の一環として、要請により後継樹を増殖する取組である「林木遺伝子銀行110番」を行っています。
具体的には、学校等の機関、個人等が所有する文化的価値が高い樹木が高齢等により衰弱している場合などで、これらの機関等から当センターに同一の遺伝子を受け継いだ後継クローン苗木の増殖の要請がなされ、さし木やつぎ木等によりこれら後継クローンを増殖するものです。
増殖したクローン苗木は、所有者のもとへ里帰りし、地域のシンボル等として親しまれているところです。また、これらのクローン苗木は、当センターで林木遺伝資源として保存し、研究材料として活用します。
2.現時点での里帰り状況
当事業は平成15年(2003年)度から始まり、令和2年度末(2021年3月末)時点で229件・375本の里帰りを実施しており、令和3年度末までには240件程度となる見込みです。
3.令和3年度の主な里帰り
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「羽衣の松」三代目 美保松原(静岡県静岡市) 写真提供:(一財)三保松原保全研究所 |
「羽衣の松」後継樹の引き渡し |
【事業の概要】
林木遺伝子銀行110番-巨樹・名木等の遺伝資源のクローンを増殖する取組-
https://www.ffpri.affrc.go.jp/ftbc/iden/rinbokuidensiginkou110ban.html
【プレスリリース】
天女が羽衣をかけたと伝わる「羽衣の松」の後継樹が里帰り-林木遺伝子銀行110番による樹木を増殖する取組-
https://www.ffpri.affrc.go.jp/ftbc/documents/hagoromonomatsu.pdf
(遺伝資源部 探索収集課)
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