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令和6年12月24日
令和6年10月23日に長野県内のカラマツ検定林及び特定母樹展示林等において現地研修を行いましたので、その概要をお知らせします。
研修は、中部森林管理局から、林木育種センターに対して、協力依頼があり開催したもので、中部森林管理局職員及び市町村職員等が参加しました。

➀関長44号カラマツ検定林
本検定林は、東信森林管理署管内に1991年に設定されました。面積1.36haの中に、自然交配50系統×20本×3反復、計3,000本が植栽され、これまで本検定林からエリートツリー10系統が開発され、そのうち7系統が特定母樹に指定されました。研修では、定期調査の方法や調査データから特定母樹等の優良系統が選ばれるまでの流れと、適切に管理・施業することにより、遺伝的な特性が発揮されやすくなることについて説明がありました。また、特定母樹に指定されたエリートツリーの原木の優れた成長性等について実際に確認していただきました。このほか、間伐等の伐採については、エリートツリーや特定母樹が含まれている場合があるため、事前に林木育種センター育種第二課へ連絡を頂くよう説明がありました。

➁長野増殖保存園
原種苗木を生産する苗畑において、特定母樹のつぎ木苗の育成管理の方法について説明がありました。また原種園では、穂木を生産するための採穂台木の管理や、第二世代の交配園において、採種木の着花促進の方法や採種木の整枝剪定等の仕立て方法の説明がありました。

➂清万採種園のカラマツ特定母樹展示林
本展示林は、カラマツ特定母樹の諸特性について知ってもらうために、令和4年度に設定されました。特定母樹25系統、対照となる第1世代精英樹4系統を合わせた40系統の植栽後3年間の成長データと苗木の実物を見ていただきました。研修生からは、「4区画に分けることと、各区画に植栽する25系統をランダム配置にしている理由は何か」などの質問がありました。本展示林は、将来、採種園として利用できる設計になっており、着花促進処理として現在最も有効な方法である環状剥皮処理は、樹体が回復するまでに4年程度かかることから、毎年、対象区画を変えて着花促進処理を行うことで遺伝的に優れた種子を安定的に生産することが期待できるとの説明がありました。

今回、研修には中部森林管理局等の若手職員のみならず、林木育種センターからも新規採用職員が参加しましたが、検定林設定から特定母樹等の選抜と、その普及までの一連の流れの理解促進につながる貴重な時間となりました。
(育種企画課)
カラマツ検定林及び特定母樹展示林等における現地研修について(PDF:666KB)
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