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更新日:2025年1月16日

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花粉発生源対策のための育種

社会的な問題となっている花粉症に対する林木育種面からの対策として、森林総合研究所林木育種センターは都府県と連携し、成長や幹の通直性等に優れた精英樹を対象に雄花が枝に着生する量の調査を行い、北海道を除く全国において、雄花の着生が認められないか、または、きわめて僅かである品種を、令和5年度末時点で、スギについて少花粉品種147品種及び低花粉品種16品種、ヒノキについて少花粉品種55品種をそれぞれ開発しています。

また、普通のスギと同様に雄花が着きますが、雄花が成熟する過程で花粉が正常に発達せず花粉が生産されないという特徴を持つ無花粉(雄性不稔)スギ品種27品種を開発しました。

さらに、関係機関と連携し、今後の品種開発や採種園における種子生産のため花粉木としての利用が期待される無花粉遺伝子を有するスギ3品種を開発しています。

なお、この他に県独自で開発されたものとして、千葉県によるヒノキの少花粉品種1品種及び静岡県によるスギの無花粉品種1品種、富山県によるスギの無花粉遺伝子を有する品種1品種があります。

こちらもご覧下さい。

花粉の少ないスギ

 

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花粉の少ないスギ品種「神崎15号」 一般的なスギ

 

 

無花粉スギ

 

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顕微鏡で見てみると・・・・
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無花粉スギ「爽春(そうしゅん)」 一般的なスギ

 

※無花粉スギ品種の雄花の中には、花粉(右の写真の丸い粒)が全く見られません。

少花粉ヒノキ

 

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少花粉ヒノキ品種「西川4号」 一般的なヒノキ

 

 


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お問い合わせ

所属課室:森林総合研究所林木育種センター育種企画課 

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