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カラマツは北海道を代表する主要な造林樹種であり、採種園もたくさん造成されています。採種園で毎年安定的に花を咲かせて種子生産をするためには、着果量が多いクローンを植栽する方が好ましいため、各クローンの着果特性を把握することは重要です。しかしながら、夏期に球果を観察した場合、球果は小さく緑色であるため観察に時間と労力を要します。一方、冬期にも脱落しない球果が多く見られることから、落葉により球果が見やすくなる冬期の球果量の観察で実際に成熟した球果量を代用できるかどうか調査しました。
グラフからわかるように、観察が容易な冬期の球果調査によりクローンごとの着果特性の評価が可能となりました。この手法により、着果性が高く成長・材質に優れたクローンを選抜し、次世代の育成を進めています。
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