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北海道育種区における育種対象樹種(トドマツ・カラマツ等)について、検定林等の管理・調査を実施し、調査データの解析によりローリングフロントな北方樹種の育種集団の構築を行う。特に優良な系統については、エリートツリー・特定母樹として普及を図る。
カラマツ、トドマツの着花に影響する要因等の解明のための試験を進めるとともに、トドマツやアカエゾマツの着花促進処理の効果を評価する。
有用形質の予測精度の向上のため、UAV等の活用による効率的な表現型評価技術の高度化を図るとともに、北方造林樹種の育種戦略立案に資する検定林データの解析を行う。
特定母樹は普及の初期段階に原種の量が限られているため、都道府県等の採種穂園に充分量の原種を供給できるようになるまでに数年の期間を要する。林木育種の成果である特定母樹等を早期に普及するためには、これまでの増殖技術を改良し、増殖期間の短縮や、増殖効率の向上を図る必要がある。このため、本課題では、原種苗木をより短期間で効率的に増産するために原種苗木増産技術の高度化に取り組む。
林木遺伝資源の利用促進に向けて、森林・林業に役立つ多様な遺伝資源を永続的かつ安全に保存するための保存・評価技術として、気候変動に対応した遺伝資源の評価技術を開発する。
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