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北海道の主要造林樹種であるトドマツは、標準伐期が40年と設定されています。伐期齢までの成長量を重視し、次世代精英樹を選抜したい場合には、植栽から40年以上の成長量を評価することが望まれます。しかし、成長量の評価が40年と長期に渡ると、育種成果の普及にはそれ以上の期間を要することになってしまいます。そこで、標準伐期までの成長量と若齢期の成長量との相関関係(幼老相関)を解明し、可能な限り早い時期に優良な個体を選抜することで、育種サイクルを短縮する戦略作りが重要となります。そこで、以下のような解析を行いました。
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これらの結果から、成長形質については、植栽から15年程度での選抜が最も効率的であると判断され、トドマツの次世代選抜の進め方について重要な知見を得ることができました。今後、これらの結果に基づいて解析を行うことで、育種サイクルの短縮を実現できることになります。
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