列状間伐をしたカラマツ人工林へ落葉広葉樹は侵入できるのか?
目的
植栽して約30年経過した時点で、等高線に直角の方向に3列残して2列伐採と
いう方式で伐採(3残2伐の列状間伐)を行ったカラマツ人工林において、間伐
後約30年を経過した時点での落葉広葉樹の進入および生育状況の調査を実施し、
列状間伐によるカラマツ人工林への落葉広葉樹導入の可能性について検討しま
した。
調査結果を表1に示します。3残2伐の列状間伐を行い約30年経過したカラマツ
人工林において、伐採帯における落葉広葉樹の更新および生育は良好であり、
コナラ、クリ、ケヤキなどの有用樹の更新が認められました。以上のことから、
壮齢となったカラマツ林において、列状間伐が落葉広葉樹の導入に有効な手段
であることが示唆されました。
下:3残2伐の列状間伐地における30年後の落葉広葉樹の更新状況

|