右の写真にはタイトルがある。
ナンバー | No.24 |
題名 | 十日町の豪雪 |
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撮影年月日 | 昭和37年2月 |
撮影場所 | 十日町市本庁1 市役所前 |
概況 | Max HS 247cm(2/22) |
屋根の除雪を2〜3回行うと道路上に雪の | |
城壁ができる。 | |
撮影者氏名 | 大関義男 |
昨シーズンの豪雪で圧壊した木造体育館の調査で立ち寄った 十日町試験地 の壁に掛かっていた写真パネルである。
昨シーズンは、年明けの頃に降った連日連夜の降雪が大きく被害を及ぼしたようである。特に降雪量が多いばかりでなく、休み無く降り続いたことで除雪作業が間に合わず、生活に支障が出たり、建物が壊れたりしたことが特筆された。
以下に紹介する木造体育館は、もともと豪雪地にある小学校の付属施設であったが、児童数の減少や統廃合で不要となり、地域に移管されていたものである。大切に、そして今なお便利に使われていたものであるが、冬はあまり活用されていなかった。そして、自宅や現役建物の除雪に追われた昨シーズンは、雪下ろしが間に合わなかった。決して、忘れ去られ見捨てられたわけでなく、雪国に住む人の苦渋の選択の結果の一つである。
この結果の見方を変えるならば、建物を使い続けること、守ろうと努力することが、シェルターとなる建物自体の長命化に繋がることを知らしめられた調査であったと言えよう。
雪は凄い。
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屋根の雪は軒先に大きく迫り出して「巻き垂れ」となる。それだけでも重い巻き垂れが地上の雪と繋がると、その重みも巻き込んで「布団効果」という巨大な力となって建物に圧し掛かる。 | 日本有数の豪雪地でもある現地の雪の壁はとても高い。建物の軒先から伸びる巻き垂れと地面を繋げない努力、この壁の中に自分の家を埋没させないための屋根の除雪「雪掘り」が重要なことがわかる。 |