季節の話題 This content is Japanese page only.1998/04/17作成。

接合研究室 Web Service 開設の経緯


接合研究室ホームページは、1995年の6月にまとめた研究室の配布資料「 接合研究室における最近の研究の紹介 」を再編集して作成する事に始まりました。


開設の目的・趣旨

接合研究室ホームページは、インターネットの普及に伴い、一般の市民は勿論、外部の異分野の研究者に対して接合研究室の研究について紹介する事を目的としています。インターネットホームページでの情報提供を行う理由の一つが、通常の出版物にはない不特定多数の人の目に触れるチャンスがあると言う事です。通常の出版物では、配布される範囲に限りがあったり、書店の店頭や新聞記事に紹介される数にも内容にも限度があり、その情報について知り、掘下げて行くためには大変な労力や時間と程度の差こそあれ図々しさが必要になります。WWWサービスでは検索サービスへの登録によって、目にしてくれる人の分野もバックグラウンドも特定されません。このことは研究者が自分の成した研究に対して、社会に還元する道筋をより広く・太くできる可能性を生み出すものに他ならない考えています。また関連分野の研究者に対しては情報の共有や共同研究・意見交換など、研究対象についての多角的な検討を行う上で有効なヒントをもたらしてくれるものと確信しています。


ホームページの変遷

接合研究室の紹介1995年12月初版(95/12〜96/05)
接合研究室のホームページとして始めてまとめたものです。内容は研究室内の配布資料「 接合研究室における最近の研究の紹介 」を、そのまま日本語と英語のページに振り分けたもの。英語版にあっても日本語の部分があったりと問題もあるが、研究の紹介としては多くのテーマを含んだものとなっている。参照の構造は一つのHTMLファイルの中でのジャンプが主体で、読み込みに時間が係ってしまう難点がある。
接合研究室の紹介1996年5月第二版(96/05〜97/01)
画面のレイアウトに関して表やフレームを取り入れようとして作ったもの。内容については参照の形態が階層構造に成っている部分もある。Microsoft Internet Explorerと640×480ピクセルの画面を意識して作成したものであるが、その出来は良くない。特に他のブラウザや解像度での表示体裁、印刷の体裁など厳しい面が多い。8月からは小松幸平室長から林知行室長に代わっている。
接合研究室の紹介最新版(現在、大工事中。)
過去の教訓を生かして1997年1月頃から改良に着手しているものの、未だに完成を見ていない。古代伝統架構の水平加力実験に関してのページは1997年3月の公開に向けて同年1月末には一定に体裁を整えている。

開設の経緯とあゆみ

ホームページを管理している軽部正彦は、 1995年10月当時、急速な普及を見せはじめていたインターネットについてある程度の知識はあったものの実際に取り組むチャンスはなかった。それまではX端末上で 1995年1月17日発生した阪神大震災の情報についてWWWブラウザで検索した事がある程度で果たして自分の知識が正しいかどうかを試す事は無かった。イーサネットやLANに関しての知識も、 1994年8月頃から始めたMicrosoft Windows for WorkgroupやMicrosoft Windows NT 3.5、 1994年12月からのNovel NetWare Lite J、 1995年2月からのPersonal NetWare等である程度のネットワーク環境に対しての実践を行ったものの、ネットワークに対応していないMS-DOSが主力OSであったのでコンベンショナルメモリがすぐに圧迫を受け、スタンドアロンのコンピューターでやっている仕事を制限してまでネットワークで出来る事について価値を見出せない状況であった。 1995年4月からMicrosoft Windows NT 3.51を使い始めたものの 1995年10月になってInternet Information Serviceを導入し、初めてインターネットに接続できた。この時Gateway2000 P5-90でWWW/ftpのサービスを開始している。接合研究室のホームページは上記の目的を達成するためと軽部の個人的な探求心から 1995年11月末にHyper Text Makeup Languageファイルを実際に書き始め、1995年12月になって接合研究室ホームページをss.ffpri上に立ち上げた。初公開は 1995年12月11日である。その当時のアドレスは、 http://ss.ffpri.affrc.go.jp/~karube/setugo-j.html である。 1995年11月にMicrosoft Windows 95が発売されたが、接合研究室で本格的に導入するのは 1996年2月以降である。 1996年1月からは木質耐震・快適性工学実験棟が着工し、 同年3月に竣工している。LAN環境の整備は 1996年4月であり、 1996年4月5日?からはGateway2000 P5-90は24時間連続運転となった。その後、接合研究室のホームページは 1996年5月29日に第2版に移行した。 1996年8月には小松幸平室長が京都大学木質科学研究所に異動し、林知行室長となった。 1996年11月15日にはcgiによってGateway2000 P5-90でアクセスカウンターを設置した。 1996年11月からは伝統架構の斗組実験、 同年12月からは実大架構実験が行われた。同実験では 1997年3月7日にプレスリリース、 3月10日・11日に一般公開を行い、その事前・事後の情報にホームページを活用した。 1997年3月13日にss.ffpri上の軽部個人のディレクトリから接合研究室のホームページ用ディレクトリへ移動し、そのアドレスも http://www.ffpri.go.jp/labs/setugo/setugo-j.html に変更された。 1997年5月29日にはActive Server Pagesをインストールしている。 1997年10月からは土壁の実験が始まった。 1998年1月14日にはWWW/ftpサービスをGateway2000 P5-90からDELL Dimension XPS D233に切り替え、同20日にはNTでの連続運転を終了した。 1998年2月には研究室内のコンピューターのパフォーマンスアップに向けて各システムの構成を見直した。 1997年2月7日からは接合研究室ホームページ第3版に向けて鋭意工事中であるが、まだ完成していない。


Masahiko KARUBE, Ph.D.
Laboratory of Engineered Timber Joints , FFPRI
PO Box 16, Tsukuba Norin, JAPAN 305-8687
phone: +81-298-73-3211 ext.585
facsimile: +81-298-73-3798