カラマツ落葉病抵抗性候補木の選抜および第1次検定

小林享夫・高井省三・林 弘子・百瀬行男

要旨

 カラマツ落葉病の激害林中から選抜した抵抗性候補木クローンを,1962年に第1次検定林として浅間山西南麓に集植した。浅間検定林で1クローン100本ずつ71クローンについて,1965年から1969年までの5か年,自然感染による発病程度を毎木調査し集計した結果,抵抗性15クローン,中度抵抗性41クローン,感受性15クローンの3群に分かれた。各群の中から予備選抜された20クローンについて着花試験を行い,最終的には,交配種子を得ることの可能な,抵抗性3,中度抵抗性2,感受性2の計7クローンが,カラマツ落葉病の抵抗性遺伝様式の解明に供試するクローンとして選ばれた。

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