・材積表調製業務資料

　　林野庁は林政統一後の1955年「立木幹材積表調製要綱」を制定し、戦争によって中断していた立木材積表の整備を再開しました。そして1969年までに72種類の材積表を作成し公表しました。
　　林業試験場 測定研究室（現在の森林総合研究所 資源解析研究室）は、「立木材積表調製法解説書」(1956年)を作成して調製手法を共通化し、調製担当者への技術指導や成果品の審査を行うほか、「関東・中部地方モミ類」などについては直接調製にあたりました。また北海道支場 経営研究室（北海道支所 北方林管理研究グループ）も「北海道地方広葉樹」や「函館地方トドマツ」など多数の材積表調製を担当しました。
　　材積表調製業務資料は、データの収集と整理、材積式決定のための統計解析の経過、材積表の編成、適合度評価、適用上の注意点までを詳細に記録したものです。延べ72種類の材積表について説明した全57冊の全文を、林野庁の了解を得て掲載しました。

担当：森林管理研究領域 資源解析研究室

　　＊林野庁編「立木幹材積表 東日本編・西日本編」（日本林業調査会発行、1970年）に収録されている84種類の材積表のうち、以下の12種類の材積表はこの事業以外で調製されたものであり、材積表調製業務資料には含まれていません。

　北海道地方：カラマツ、針葉樹
　青森営林局管内：天然スギ、アカマツ、ヒバ、針葉樹
　秋田営林局管内：アカマツ
　大阪営林局管内：スギ、山陰天然スギ、ヒノキ、コウヤマキ・サワラ、モミ

　　＊正誤表がある場合は併載しましたが、印刷年代が古いものもあり、正誤表以外にも誤植や印刷のかすれ等があることをご了解のうえご覧下さい。