森林土壌博物館
 
ホーム 林野土壌分類  森林土壌の調べ方 土壌の資料室  リンク 
日本の森林土壌 世界の森林土壌 森林総合研究所 立地環境研究領域 
       

泥炭土群 Pt (Peat soil)

* 沼沢地など常に滞水するところに出現する。
* 分解の進んでいない植物遺体が厚さ30cm以上堆積した有機物層をもつ。
* 比較的新鮮なものからかなり分解が進んだ植物遺体を泥炭層という。
* 泥炭の分解がさらに進み植物組織が認められないものを黒泥層という。

亜群(それぞれ1亜群1土壌型である)

泥炭土亜群 Pt 
黒泥土亜群 Mc
泥炭ポドゾル亜群 Pp

      

泥炭土 Pt

*土層上部に層厚約30cm以上の泥炭層が発達する土壌である。
*下層の鉱質土層は通常グライ化している。
*黒泥層をともなうことがある。
*泥炭層の上部を厚さ30cm未満の鉱質土層で被覆されているものは泥炭土に含める。



黒泥土 Mc

* 土層上部に層厚約30cm以上の黒泥層をもつ土壌である。
* 下層は還元的である。
* 泥炭地の周辺に分布する。
* 表層に厚さ30cm以上の泥炭層をもつものは泥炭土とする。

泥炭ポドゾル Pp

* 高位泥炭起源の腐植層を比較的厚く堆積し、全体が弱度の溶脱層状態を呈する。
* 鉱質土層の上部に橙色の明瞭な集積層をもつ。
* 亜高山上部の湿原周辺に分布する。
* 八甲田山、八幡平などの森林限界付近に典型的に分布する。
上へ
Copyright (c) 2007 FFPRI  森林総合研究所 立地環境研究領域