作業記録シートの使い方
森林総合研究所・北海道支所
 作業記録シートは調査の準備段階から使用します。
 あらかじめ印刷して作業内容を記録し、あとで電子ファイルに記入する使い方を想定しています。しっかり記録を残すようにしてください。
  作業記録は、一時的なメモではありません。作業者自身を含め、あとで調査結果を参照する人と情報を共有するための道具です。
  記録がしっかりしていると、調査の状況がよくわかり、問題発生時には原因追求の手がかりとなります。データに対する信頼性も高まります。
  さらに、作業記録を行うことで、よく陥りがちな失敗も回避できます(参照)。作業記録を侮って手を抜かないようにしてください。   
1.ヘッダー部分
 1)調査:地名・年・月(必要であれば、さらに区分)欄に記入してください。
    ●マクロによるデータ処理の際、この記入内容に基づいて「調査地XX年XX月」あるいは「調査地XX年XX月区分」形式の調査名が自動的に作成されます。
    ●調査名は、内部処理に使われ、関連ファイルもこの名前で保存されます。
    ●年月は調査開始日を基準としてください。「日,時,分」の簡略形式で記入された撮影日時の解釈に利用されます。
    ●同じ調査地で同じ月に複数の調査が行われた場合、「追加区分」欄を利用して区別できます(参照)。ピリオドは使えません。
    注意:データ処理の際あるいはデータ処理後にファイル名を書き換えないでください。混乱が生じます。
       ファイル名を変更したい時は、「地名」あるいは「区分」欄を変更の上、再度データ処理が必要です。年月は変更できません。
 2)調査目的:自由に記入。
 3)担当組織名:記録のため、略称・通称でなく、正式名称を記入してください。
 4)担当者名:記録のため、氏・名ともご記入ください。

2.特記・通信欄:
  調査中の装置のトラブルなど、特記すべきことがあれば、記入してください。

3.準備欄
 1)装置個体ごとの識別番号、日時の設定や電圧のチェック、フィルム・メモリカードの番号などを記録してください。
    メモ欄は、装置の設定(下記)が、個体ごとに異なる場合などに利用してください。
 2)装置の種類と設定:装置に応じて適宜記入してください。

4.設置・チェック・回収
  設置後・中間チェック時・回収前には、稼働チェック撮影をして、その時刻を記録してください。時刻記録は必須です。
  中間チェック時、フィルムやメモリ、装置の交換を行う場合、その前後に必ず稼働チェック撮影をしてください。
  中間チェック時や回収時、装置が稼動状態になかった場合には、その旨メモしてください。
  詳しくは、稼働チェック撮影の意味と方法を参照してください。
  複数回、中間チェックを行った場合、マクロFormatManagerでチェック欄を追加できます。

5.稼働モード
  装置を夜のみ稼働で使った場合、稼働モードを「24時間」から「夜のみ」に書き換えます。
  マクロによる稼働時間計算に使用されます。すべての装置は同じモードで使用するのが原則です。

6.経緯度と標高
  経緯度は必ず記入してください。秒の少数1桁まで必要です。座標系は世界測地系(WGS84)にしてください。
  度分秒形式以外での入力や、南緯・西経の入力も可能です。詳細は経緯度の入力方法を参照。
  標高はデータ処理後、kmlファイルでGoogle Earth画面下中央に示される標高を記入してください。
  
7.最終作業チェック欄
  各チェック項目を確認してチェックを入れてください。
   
8.その他メモ欄
  適宜、メモとして利用してください。

注意

緑色のセルは保護されています。保護を解除するには、「ツール」メニューから「保護」-「シート保護の解除」を選択してください。
ベージュ色の部分は、マクロDataProcessorが使用します。黄色の部分も必ず記入してください。トラブル回避に必要です。
その他のセルは、適宜利用してください。