写真探索システムの概要と使い方
森林総合研究所・北海道支所
 写真には多くの情報が含まれます。時々、蓄積された膨大な鳥獣撮影写真の中から特定の写真を探したり、新たに情報を得たりしたいときがあります。
 そうした作業を効率的に行うために、北海道野生生物観測ネットワークでは写真探索システム(参照)を利用しています。
   このシステムはブラウザを利用しますが、ウェブ(インターネット)には依存しません。パソコン単独で動作します。
   参照例 はウェブ上で動くように特別に用意したもので、表示と操作はまったく同じですが、通信に依存するため写真の表示に時間がかかることがあります。
 ●個別観測用
   個別観測ごとに作成され、写真以外に、集計表・鳥獣撮影リスト・結果全容図が表示されます。 参照例に示されています。
    システムは「写真探索」フォルダ内に作成され、ファイル5個、フォルダ2個(下記)を含みます。このフォルダは個別観測フォルダ内に置かれます(参照)。
        controlbuttons.js, controltexts.js, photodata.js, index.html, PBstyle.css,「」フォルダ
        「」フォルダは次のファイル4個を含みます。 PhotoList.png, SumChart.png, SumTable.png, cover.jpg
 ●1観測点まとめ用
   観測点ごとに作成され、各観測点における個別観測で得られた全鳥獣写真を通覧・探索できます。
    システムは「全写真探索」フォルダ内に置かれ、ファイル6個(下記)を含みます。このフォルダは観測点の「まとめ」フォルダ内に置かれます(参照)。
        controlbuttons.js, controltexts.js, photodata.js, index.html, PBstyle.css, cover.jpg
 ●特定動物用
   必要に応じて種ごとに作成されます。目的や対象範囲に応じてフォルダ・ファイル構成が異なります。
 ●「写真探索」フォルダ内の「index.html」をダブルクリックすると、ブラウザにシステムが表示されます。
   内容すべてを表示するには大きな画面が必要ですが、1280 x 1024 ほどの大きさの画面でも利用に支障はありません。
 ●写真上部に並んだボタンや記入欄を利用して表示を操作します。写真そのものをクリックしても操作できます。
 ●写真の下には写真データが表示されます。その内容は、整理番号・撮影内容(種名+付加情報)・地点番号・日時・昼夜の別・写真ファイル名です。
   昼夜の別は、○で日中、●で夜間を示します。昼夜は日出没時刻を基準として区分しています。
 ●連続表示の開始・停止
 「連続」ボタンを押すと連続表示が始まり、ボタン表示が赤字の「停止」に変わり、写真周囲の色も変化します。
 「停止」ボタンを押すと連続表示が停止し、ボタン表示が黒字の「連続」に変わり、写真周囲の色が元の色に戻ります。
   写真本体を押しても同じ効果が得られます。その他、秒数表示および全枚数表示部分でも同じです。
  連続表示は、開始時に表示されている写真の次の写真から始まり、最後の写真まで表示された後、最初の地図表示に戻って停止します。
 ●連続表示の時間調整
  秒数表示をはさむ「」「」ボタンで連続表示における1枚あたりの表示時間を調整できます。
  0.5秒以下では0.1秒刻み、0.5秒以上では0.5秒刻みで調整できます。秒数表示はその結果を示します。この欄に値を記入して調整することはできません。
  最短は0.2秒です。
 (最初は写真の読み込みに時間がかかるため、時間が短いとうまく連続表示できません。写真を一巡表示させた後は比較的速い速度でも動くようです。)
 ●写真番号の指定による表示
  全枚数表示ボタンの右の欄に、表示中の写真番号が表示されます。
  この欄に数字を記入してリターンすると、その番号の写真を表示できます。
  番号記入のために半角モードにする必要はありません。全角モードのまま使えます。
 ●手動ボタン:「=0」「<<」「<」「<>」「>」「>>
  「=0」ボタンを押すと、どの状態からでも最初の地図表示に戻すことができます。
  「<」「>」ボタンを押すと、1枚ずつ戻したり進めたりできます。「<<」「>>」ボタンを押すと、20枚ずつ戻したり進めたりできます。
  「<>」ボタンを押すと、最後に表示された2枚の画像を交互に表示できます。二つの写真の比較に便利です。
    写真の左右余白を押すと、「<」「>」ボタンと同じ働きをします。
    写真下の写真データを押すと、「>>」ボタンと同じ働きをします。
  表示すべき写真がない場合は、最初の地図表示に戻ります。ただし、最初の地図表示の状態で「<」「<<」ボタンを押すと、写真の後部に表示が移ります。
  連続表示動作中に手動ボタンを押すと、その動作が挿入されます。操作の結果、最初の地図表示に戻らない限り、連続表示は継続されます。
 ●表示写真の指定
  「< 指定」ボタンの右横の欄に文字列を記入すると、写真データにその文字列を持つ写真を選択して表示できます。
    例えば、「キツネ」と記入すると、キツネの写真を選択して表示できます。「」と入れると、(付加情報として)「」の字を持つ写真を表示できます。
    日付を指定して表示することもできます。例えば、「08/25」と入れると8月25日撮影の写真を表示できます。
  ○複数の文字列による指定
    複数の文字列で表示対象を指定できます。各文字列の前に半角の記号をつけてその働きを指定します。
     「+」は表示対象に加えます。「-」は表示対象から外します。「*」は表示対象を絞り込みます。
    各文字列は前から順番に評価されます。文字列内あるいは文字列前後の空白も対象になります。
    最初の文字列の前には記号を付けても付けなくても構いません。付けなければ、絞り込みになります。
     なお、最初の文字列の前に「+」を付けても何も変わりません。当初はすべてが表示対象になっていて加えるべきものがないためです。「+」は2つ目の文字列以降で初めて意味を持ちます。
    指定後リターンすると表示中の写真から一番近い先の該当写真が表示されます。先に該当写真がない場合は最初の地図表示に戻ります。
    リターンと同時に、記入欄右のボタンに該当写真の枚数が表示されます。
    指定後は、記入欄内でリターンするか、記入欄右のボタンを押すと、次の該当写真を表示できます(指定がない場合、1枚ずつ進みます)。
    また、「< 指定」ボタンを押すと、前の該当写真を表示できます(指定がない場合、1枚ずつ戻ります)。
  ○内容指定中の動作
    写真内容を指定した状態で連続表示させると該当写真だけが表示され、最後の該当写真が表示された後は最初の地図表示に戻って停止します。
    内容指定中でも、「=0」「<<」「<」「>」「>>」ボタンならびに写真番号指定による動作には影響しないので、指定内容以外の写真表示も可能です。
 ●個別観測の写真探索システムでは、写真に併せて、当該観測の調査地地図集計表鳥獣撮影リスト結果全容図も表示されます。
  地図で撮影地点を確認できます。
  集計表は写真の下にあり、縦方向にスクロールできます。各撮影地点で各撮影内容が何枚撮影されているか、確認するのに利用できます。
  鳥獣撮影リストは写真の右隣にあり、横方向にスクロールできます。写真データはこのリストに基づいているので、問題があれば元データのチェックが必要です。
  結果全容図は画面右下にあり、上と左方向に動かせます。撮影地点別の撮影状況を簡単に把握できます。
 ●1観測点における写真探索システムすべてをブラウザのタブを利用して並べて表示すると、過去の観測状況や写真を素早く一覧できます。
   また、一つのブックマークフォルダにまとめてブックマークしておくと、すべての写真をいつでも簡単に呼び出せます。
 ●撮影内容を指定して表示する機能を利用すると、目的の写真を素早く探索できます。
 ●短時間で連続表示する機能も、目的の写真を素早く見つけるのに有用です。最短0.2秒にすると、100枚を20秒で閲覧可能です。
 ●「<>」ボタンは、写真番号指定による表示と組み合わせて使うと、2枚の写真の比較に便利です。
 ●総じて、データと写真が対で表示され、またデータから写真を検索できるので、これまで難しかった過去の写真の利用やデータの確認が格段に容易になります。
 ●地図表示の地図はGoogle Earthの地図ですが、スクリーンショットに過ぎないので、観測結果ページのように動かすことはできません。