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更新日:2016年1月29日

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女性研究者支援システム改革プログラム事業合同シンポジウム

テーマ:「未来を築く女性研究者の飛翔に向けて」

 日時  2010年10月5日-6日(火・水曜日)10時00分-18時30分、10時00分-12時00分
 場所  京都大学百周年時計台記念台百周年記念ホ-ル/国際交流ホール
 主催  京都大学女性研究者支援システム改革プログラム合同シンポジウム事務局
参加者 太田 祐子  

 

  参加報告

プログラム内容
平成22年10月5日、6日の2日間にわたり、女性研究者養成システム改革プログラム事業合同シンポジウム「未来を築く女性研究者の飛翔に向けて」が京都大学百周年時計大記念館で開催されました。文科省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル事業」および「女性研究者養成システム改革加速事業」を現在実施中の47機関と事業終了した5機関が一堂に会し、情報交換、問題点の抽出をおこない、文科省およびJSTの担当者を交え今後の事業推進にむけた討議を行いました。
今回のシンポジウムでは「ラウンドポスター」形式がとられました。全参加機関を6グループに分け以下の3テーマについてまず討議を行い、グループごとにパワーポイント1-2枚に意見をまとめて発表し、全体で討議するという形式です。森林総研はグループ5のサブリーダとして、リーダーの東京大学とともに意見の取りまとめを行い、全体討議ではプレゼンテーションを行いました。グループ討議では、先行機関の過去の問題解決策や現在直面している問題、またそれぞれの機関のユニークで先進的なアイデアなどの情報を共有することができました。全体討議では、事業推進に当たっての問題と改善の方向について整理することができました。

テーマ

  1. 支援推進・定着に向けた学内合意形成のための工夫
  2. 女性の採用促進と業績・能力評価
  3. モデル事業実施機関から全国の大学等研究機関に提示したい 「女性研究者活躍促進のためのEssential Practices」

森林総研に適用可能なアイデア
 1.学内合意形成のための工夫

  • 外部講師による意識啓発は有効
  • トップダウンとボトムアップの組み合わせ(たとえば採用に関して、部局から女性採用計画をあげてもらうこと(ボトムアップ)で、事業に関わらせる仕組みをつくる)
  • 組織として事業継続できる仕組み(事業推進母体としての常設組織設置に加え、男女共同参画宣言、男女共同参画計画等の作成など)
  • 男女共同参画の有用性の提示(説得力のあるデータの提示。海外の例、他大学のデータの共有)

2.女性の採用促進と業績・能力評価

  • 女性採用部局にインセンティブを与える
  • 産休育休期間の考慮(その期間を考慮した年齢制限延長など。プロジェクト応募時など)


3. Essential Practices

  • 会議の5時までの時間設定や、会議終了時刻の設定。
  • 外国から研究者を招聘する企画を立て、学会マネジメント経験を積む機会を若手女性研究者に持たせる(その後、急成長した事例がある)。
  • 評価者に女性をいれる。
  • メールシステムを利用したネットワーク作り、学内研究助成制度の女性枠(機会を与えて育成)。
  • 理事長を囲む女性研究者の会(農工大の会議時間設定要望はここから実現)。


女性研究者支援事業は「2020年までに指導的立場にある女性を30%に」という国策に基づき行われている事業であること、ポジティブアクションは「男女雇用機会均等法第8条」に準拠した正当なものであることを周知する必要性を感じました。
全体のプログラムおよび資料は京都大学 「女性研究者コーディネートプラン」のHPをご覧ください。

男女共同参画室 太田 祐子 : 記

 

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