更新日:2016年1月29日

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日本学術会議主催公開講演会

テーマ:「学術における男女共同参画推進の加速化に向けて -アンケート調査結果の分析をてがかりに- 」

 日時  2011年3月2日(水曜日)13時00分-17時00 分
 場所  日本学術会議講堂
 主催  日本学術会議
 後援 文部科学省 東北大学GCOE 
参加者 角田 光利

 

  参加報告

日本学術会議による全国国公私立を対象にした男女共同参画アンケート調査の結果が発表されました。
男女共同参画についての意識は、国立大学は高いが、公立はやや低く、私立は大分低いことが伺われます。しかし、アンケート調査の難しさで、私大は規模の違いや建学の精神の違いなど大学の特徴が多義にわたるため、統一的に考えることができない部分もあるようです。
昭和の時代は男性は外で働き、女性は家計の切り盛りと子育てを行うとの分業が社会的な暗黙の了解事項で、女性は男性と競争する必要はなかったと思います。男性も年功序列のシステムを享受し、地位が上がっても責任は重くはならず、楽な社会でした。
現在、世界はフラット化し、今までの日本の社会のシステムではもう立ち行くことは出来なくなってきたと思います。一部の企業では女性の進出によって大いに業績が上がっています。女性の進出が注目されても、社会のシステムが十分に整っていませんので、個々の場合は非常に大変な苦労があると思います。諸外国の女性の社会でのポジションに関する数値が述べられ、非常に参考となると思いますが、各国の社会的な事情も異なり、そのまま日本には適用することは出来ません。日本はすでに競争社会に突入していますが、たとえばアメリカ的な完全な競争社会になるのか、その方向性は見えて来ません。
女性が社会に進出することによって、今まで無かった制度やインフラも整備され、男性も大いに恩恵も受けることは確かです。各研究機関、大学、企業等で継続的な取り組みが行われることによって施設の整備や男女共同参画に関する認識が醸成され、これらの経験やノウハウが日本の社会に波及すれば、より良い日本の社会が出来ると思います。そのためにも各機関における男女共同参画に関する取り組みが重要と感じました。


上席研究員 角田 光利 : 記



 

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