つくば3研究教育機関男女共同参画シンポジウム
テーマ:「多様性とそのマネジメント~つくばにおける男女共同参画共同宣言とこれから~
日時 |
2011年9月5日(月曜日)13時00分-17時00 分 |
場所 |
つくば国際会議場中ホール300 |
主催 |
農業環境技術研究所、農業・食品産業技術総合研究機構、筑波大学 |
発表者 |
高橋正通 |
参加者 |
平出政和、高野麻理子、清水達也、角田光利 |
◆ポスター(PDF:722KB)◆
参加報告
平成23年9月5日(月曜日)13時00分より、つくば国際会場中ホール300において参加者約80名を集め、つくば3研究教育機関男女共同参画シンポジウム「多様性とそのマネジメント~つくばにおける男女共同参画共同宣言とこれから~」が開催されました。来賓挨拶として、内閣府男女共同参画局藤澤美穂推進課長による局長挨拶の代読が行われました。
- 基調講演は、米国Rutgers大学Joan W. Bennett博士による「米国における女性研究者のキャリア構築」でした。内容はジェンダーについての講演が中心で、たとえば、これまで女性の科学技術分野への参加は非常に限られていたとか、女性は職業が限定されていたといった時代的背景について指摘がありました。
- 特別講演は、北海道大学女性研究者支援室長・男女共同参画担当副理事有賀早苗教授から「キャリア継続からキャリアアップへ-男性が不平等感を抱かない女性研究者支援の在り方-」と題し、北海道大学での文部科学省女性研究者研究活動支援事業(http://f3project.ist.hokudai.ac.jp/aboutf3/vision)についての講演がありました。また、これらの事業等を利用して女性教員の比率を2020年までに20%にすることを目標とし、女性教員を採用した場合の予算措置および女性限定の公募等を実施しているが、この試みでは女性への支援が目立ち、その分男性がしわ寄せを受けているとの印象は否めないが、これは男女共同参画に対する産みの苦しみであり、選ばれた女性は「プロ意識」と「責任感」を持ってやって頂きたいとのお話もありました。
- パネルディスカッション-女性研究者支援モデル事業と多様性マネジメント-
1)事例紹介
現在、女性研究者研究活動支援事業に取り組んでいる今回のシンポジウム主催である農業環境技術研究所、農業・食品産業技術総合研究機構、筑波大学の3機関から今までの取り組みと平成23年度の実行計画等の紹介がありました。
2)効果的な取り組み紹介
北海道大学・有賀教授を座長とし、コメンテータとしてRutgers大学 Joan W. Bennett博士、また、パネリストとして上記主催3機関と森林総合研究所、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構の3機関(今までに女性研究者研究活動支援事業を実施)を交え、今までの各機関の取り組みや、事業終了後の先行実施3機関の取り組み状況が紹介されました。森林総合研究所からは、高橋研究企画科長が出席し、各機関との情報交換を行いました。
- シンポジウムに参加して
森林総合研究所としては、
1)「第3期中期計画期間における男女共同参画の推進策」において、女性研究者の比率を2020年までに15%以上、また、女性の管理職比率を2020年度までに5%以上と定めています。
2)事業終了後運営費交付金等独自予算において女性研究者支援(所内一時預り保育室の運営・所外民間保育室の利用料一部負担)を実施しています。
3)第4次科学技術基本計画では女性研究者の活躍の推進として、採用割合農学系30%の早期達成を掲げています。これらの現在実施中の取り組みの他に、産業総合技術研究所の「ダイバーシティ・サポート・オフィス」や、物質・材料研究機構の「人なび」のように、もっと横の繋がりを活かした「見える化」したする取り組みを行い、女性研究者の活躍を支援する必要があるのではないかと思われました。
男女共同参画室 清水達也 : 記
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