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更新日:2017年4月13日
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平成26年度 第2回農研機構男女共同参画セミナー 「介護セミナー」
日時 | 2014年12月2日(火曜日)13時30分-15時30分 |
場所 |
食と農の科学館 オリエンテーションルーム |
主催 | 農業・食品産業技術総合研究機構 男女共同参画推進室 |
参加者 | 矢崎 健一 |
農研機構男女共同参画セミナー、「いざというときの介護のために」(小山朝子氏、介護ジャーナリスト)、「私の介護経験から」(吉田充氏、大学教授)を聴講しました。
小山氏の講演では、様々な介護のケースおよびご自身の介護体験を踏まえた上で、介護のポイントを紹介いただきました。介護を「見える化」することが重要だそうです。これは介護へのマンパワー、経済条件、環境条件を把握する、ということです。闇雲に一人で抱えこむと、介護者が疲弊しきってしまうことが多々有ります。それでも介護はいつまで続くかわからないのです。講師ご自身は10年近く介護をされています。
介護を終えた方のほとんどは「あの時もっとこうやっておけばよかった」と後悔するそうです。でも完璧な介護はありえません。介護の形も多様化していることから、自分や介護される方にそったやり方を考えましょう、とのことでした。
大学教員である吉田氏の講演は、認知症を患られた義母の介護の実体験をお話いただきました。「実子はなかなか親の認知症を認めるのが難しい」「デイサービスは保育所のような感覚で利用」など実際に体験したからこそ言えるお話でした。
そして、要介護度が進行し問題行動(徘徊など)が増加したときは、介護される側が安心できていないことが多いそうです。その場しのぎでも全く構わないので、相手に寄り添った言葉をかけるだけで関係が良好になるそうです。お互い人間同士、たとえ認知症であっても介護される側の精神は生きているのです。
今回の講演は、講師お二人の実体験が踏まえられており、介護をまだ経験したことのない者にとっては今後自身にも起こりうる事態が想像でき、大変有意義な内容でした。
男女共同参画室 矢崎 健一:記
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