ダイバーシティ推進室 > シンポジウム・セミナー参加報告 > 2016年度シンポジウム・セミナー参加報告 > 「NPO法人グリーンパパプロジェクト設立記念シンポジウム」参加報告
更新日:2021年3月10日
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シンポジスト
吉田大樹 GPP 代表理事 / 労働・子育てジャーナリスト
青野慶久 サイボウズ(株)代表取締役社長
山田和孝 広島県地域政策局地域力創造課参事
西田陽光 一般社団法人次世代社会研究機構
福井正樹 NPO 法人KiRALi 代表理事 / GPP 理事
モデレータ
石川貴志 一般社団法人WorkDesignLab 代表 / GPP 理事
はじめに、GPPの吉田代表から、冒頭の挨拶で、「農業、林業、漁業、自然体験等グリーンをとおして都会のパパを地方につなぐ」をコンセプトとしたGPPの設立趣旨を説明した後、地方創生の観点から積極的に都会からの移住を促進している三重県知事からお祝いのメッセージビデオが流されました。
この後、5人のシンポジストによるパネルディスカッション方式のシンポジウムが行われました。社員の育休取得、家事・育児参画に積極的なサイボウズの青野社長からは、「父親の育児参加には働き方の問題がある。東京は、子育てが難しいブラックホールの街。ITの世界では都会も地方も変わらない。結局は人の魅力で集まる「ヒトノミクス」」、広島県地域政策局の山田参事からは、「都会の父親が広島に来てくれると地域が変わる。広島にしかないものを発信していきたい」、多くの父親の都会と地方の橋渡しをしてきた次世代社会研究機構の山田さんからは、「子育て上手な母親は助けてもらうのも上手。「おせっかい」が社会を変えていく。父親にも「おせっかい」で助けていきたい。妻の父親への介護がきっかけで鳥取に移住しているGPP理事でもある福井さんからは、「地方には、地方特有の誇りと劣等感がある。地域の方が嫌がることをやれば、地域に溶け込める」といった発言がありました。
活発な議論が展開された後、今後の展望、進めるべき方向として、各シンポジストから、「地方の人たちの多様性が貧弱である。これをなんとかしたい」、「働き方のミスマッチの解消」、「地域の人たち自身が地域の歴史、文化、地域の良いところを知らない、もっと、地域と都会の橋渡しを進めたい」、「ITを活用して問題の見える化を進めたい」といった意見がありました。
最後に、吉田代表から、「GPPとしては、都会の父親に何ができるのか、おせっかいと出会う機会をどうやって作っていくか、都会から移住者がどうやって地域のコミュニティに入っていくのか、つながっていくのか、やりたいことがたくさんある。多くの方々の協力を得ながらGPPを進めていきたい」と発言し、シンポジウムをまとめました。
課題山積ではありますが、父親を、子どもを、家族を、地方を、日本を元気にするためにやりがいのある取組でもあります。私もGPPの理事の一人であり、森林・林業をからめた企画立案に協力できればと考えています。
今後、GPPでは様々なイベントを計画していきますので、森林総研の職員の皆様もぜひ、参画して頂くとともに、ご助言をいただけると幸いです。
国際連携・気候変動研究拠点 佐野 由輝 :記
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