ダイバーシティ推進室 > シンポジウム・セミナー参加報告 > 2016年度シンポジウム・セミナー参加報告 > イクメンキャンプin大子町「親子で森のわくわくどきどき探検をしよう!」参加報告
更新日:2021年3月10日
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9月17日~18日の2日間、NPO法人イクメンクラブが主催するイクメンキャンプin大子町に参加しました。NPO法人イクメンクラブは、昨年10月に森林総合研究所で実施した「森の子育てを考える座談会」において、子育てのフィールドとしての森林の持つ可能性、有効性について意見交換した団体で、座談会の際も、イクメンクラブの主たる活動としてイクメンキャンプが紹介されていました。
今回のイクメンキャンプでは、初日に、森林植生研究領域の五十嵐さんの案内で、森林セラピー基地に登録されている奥久慈憩いの森を散策しました。都心ではまだまだ残暑が厳しい時季でしたが、憩いの森は既に秋の装いを見せ始めており、コナラのどんぐりやトチの実がたくさん落ちていました。夕方のワークショップの材料にするため、子どもたちはいろんな形の木の葉や松ぼっくり、ドングリなどを熱心に集めていました。1kmほどのコースを2時間ほどかけてのんびり歩き、途中途中で目についた草花や木の実、きのこなどについて、五十嵐さんが丁寧に説明し、子どもたちはもちろん、お父さんたちも興味津々に聞き入っていました。ヤマノイモのムカゴを食べたり、サンショウの葉っぱの香りを楽しんだり、クズの葉で遊んだり、体全身で森の恵みを楽しみました。
続いて、9月17日から始まった茨城県北芸術祭を鑑賞するため、常陸大子駅周辺の会場を見学し、芸術家の作品に触れて刺激を受けた後、宿泊場所であるのんびりのさとで森のワークショップを行いました。森のワークショップでは、憩いの森で拾い集めた葉っぱや木の実を使って、タペストリーとエコバッグを作りました。子どもたちの自由な発想で、県北芸術祭の作品にも負けない、独創的で個性的な作品ができあがりました。
二日目は、昔ながらの足踏み式の脱穀機を使って、脱穀体験をしました。最初は怖がっていた子どもたちもすぐに慣れて楽しそうに脱穀作業をしていました。小学校の体験授業等で稲刈りをした経験のある子どもはいましたが脱穀するのは全員が初めてだったため、貴重な体験でしたね。
NPO法人イクメンクラブには、以下のようなイクメンクラブ3箇条というのがあるのですが、イクメンキャンプは第2条に即した活動です。今回も、子どもたちは、森林というまさに多様な世界からいろんな刺激を受けたことでしょう。
国際連携・気候変動研究拠点 佐野由輝:記
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