更新日:2017年8月2日

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つくば男・女(みんな)のつどい2016参加報告

日時

2016年12月03日(土曜日)

場所 つくばカピオ(つくば市竹園1-10-1)
主催 つくば市
参加者 木材加工・特性研究領域 木材機械加工研 松村 ゆかり

テーマ 「ひとりひとりの個性が輝く~多様なひとのまち、つくば~」

「つくば男・女(みんな)のつどい」は、つくば市の主催で毎年開催されており、今年は「ひとりひとりの個性が輝く~多様なひとのまち、つくば~」というテーマで行われました。著名人による講演会をメインに、男女共同参画推進標語「愛ことば」の表彰式や男女共同参画推進団体の活動紹介を行う一般の方向けのイベントで、小さいこども連れでも参加しやすいように、専用席や保育等の対応も充実しています。また、ステージ上での発表や講演には、手話通訳が付いていました。ダイバーシティ推進室は、つくば6研究・教育機関(筑波大、産総研、物材研、森林総研、農研機構、理化学研)の一員として、活動状況紹介とポスター展示を行いました。

今回の講演は、作家/社会学者の古市憲寿氏による「私たちの現代流幸福学」でした。テレビ等でも活躍中の古市さんは、参加者から事前に寄せられた質問への回答を交えながら、既往研究の紹介や自著の内容にも触れつつ、幸福度や少子高齢化の問題について、終始リラックスした雰囲気でお話されました。
お金と幸福度の関係は、ある一定のレベルまでは比例するけれど、すごくお金持ちでも友達が少ない人もいる。とか、配偶者の死亡という状況は幸福度をかなり下げるけれど、2年後にはほぼ回復する。そして結婚による幸福度の上昇も2年くらいで元どおりになるらしい。とか、適度な運動をしている人の幸福度が高いというデータがあるけれど、毎日の運動が義務化されたりしたら、運動がきらいな人にとっては地獄ですよね。とか、昭和の日本は良かったと言うけれど、今の方が殺人件数はずっと少なくて安全だし、生活も便利。などなど、ちょっとシニカルな視点からのお話に、会場からはしばしば笑いが起きていました。
日本の少子高齢化の問題の切実さについても、著書の「保育園義務教育化」の内容等、いろんなエピソードを交えてお話しくださいました。留学していたノルウェー等の雰囲気を例に、もっと“うっかり”子供を産んでも大丈夫な社会になると良いのでは、との言葉は印象的でした。思い通りに行かなかったり、挫折したりすることがあっても、別の選択肢を自由に選べるような社会になることで、みんなの幸福度が上がるのかもしれません。
これからは、みんなが100歳まで生きるつもりで人生を考えなくてはならない時代とのこと。幸福の形は人それぞれで、特に世代間の違いは大きいようです。講演を聴いていたいろんな年齢層の方たちが、どんな感想を持ったのか気になりました。

木材加工・特性研究領域 木材機械加工研 松村 ゆかり:記

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