ダイバーシティ推進室 > 知る > 外部機関でのシンポジウム・セミナー > ダイバーシティリーダー育成講座第2回参加報告
更新日:2017年11月28日
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場所 日本IBM本社(東京都中央区日本橋箱崎町19-21)
ダイバーシティリーダー育成講座は、筑波大学、日本IBM、産業技術総合研究所が、文部科学省の科学技術人材育成費補助事業として実施する取組であり、3機関が主催し、つくば女性研究者支援協議会が共催しています。森林総合研究所は、つくば女性研究者支援協議会に全国17の研究教育機関からなるダイバーシティ・サポート・オフィスの幹事機関として参画しています。今年度のダイバーシティリーダー育成講座は全3回の予定で、第2回目の講座が11月16日に東京都箱崎にある日本IBM本社において開催されました。
育成講座第2回は、「女性研究者・技術者がリーダーシップを発揮する活動テーマとチームを組織横断で生みだそう!」と題して開催されました。大学、企業、研究所の女性研究者・技術者が集まり、ファシリテーターの進行により、全員参加の活発な議論を通して、異なるセクターをつなぎ合わせる実り多いワークショップとなりました。一人ひとりが描く「ありたい姿」からスタートし、それを実現するための「活動テーマ」(=女性研究者・技術者が能力を発揮して活躍するために必要な提案)を検討しました。セッションを通して、組織横断の活動テーマとチームをつくり、自らの組織にも、他の参加者の組織にも、社会へも影響を与える活動を生み出そうというものです。
「ワールドカフェ」という方式で、カフェにいるような気分で、テーマについて4~5人の小グループで対話を行い、途中で2回メンバーを入れ替えながら進みました。テーマは、「自分の研究や仕事を通して、組織にどのような影響を与えていきたいですか?」、「自分の研究や仕事、組織のパワーを活かして、社会にどのような影響を与えていきたいですか?」、「女性研究者・技術者が、組織や社会に影響を与えて活躍していく上での困りごとや阻害要因は?」です。3つ目のテーマ(困りごとや阻害要因)が盛り上がったのは言うまでもありません。ディスカッションの結果として、「女性研究者・技術者として組織に与えたい影響」、「社会に与えたい影響」、「ありたい姿(組織や社会に与えたい影響)に対する阻害要因」をグループ毎にまとめて壁に張り出し、ファシリテーターが読み上げました。
次に、参加者全員がA4用紙に「自分ごとで取り組みたいテーマ」を書き、皆で見せ合いながら、似たことを書いた人が集まり、「一緒に検討したい組織横断チーム」をつくりました。各チームが「女性研究者・技術者がリーダーシップを発揮して、組織や社会を変えていくために取り組みたいアクション」について話合い、チーム毎に模造紙にまとめて発表し、その日のセッションが終了しました。
わずか3時間でよくここまでできたと思うような濃密なワークショップでした。組織はちがっても共通する問題や課題に共感するとともに、日本IBMの先進的な取組(働く時間の柔軟性、女性社員のネットワーク作り)やその効果に目を見張るものがありました。大学や民間企業、研究所という異なる組織やセクターで働く女性研究者・技術者が集まって本音で語り合うことは実に有意義で楽しく、「一緒になると化学反応を起こせそうな」集いでした。
育成講座の様子は、以下のURLでもご覧になれます。
https://diversity.tsukuba.ac.jp/?page_id=15315
森林環境政策担当チーム長 宮本基杖:記
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