ダイバーシティ推進室 > シンポジウム・セミナー参加報告 > TIDE筑波大学DACセンターパネルディスカッション
更新日:2021年1月29日
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2021年1月22日にオンラインで開催された、筑波大学・日本IBM・産業技術総合研究所主催のシンポジウム「『私』のキャリアデザイン」に参加しました。このまま働き続けられる?キャリアアップは大変なだけ?をテーマに、企業や大学で活躍されている4名のゲストを迎え、これまでの&これからのキャリアについて話し合われました。また、職場や立場が異なりながらも、各分野で活躍されている方々の対話を通じて「自分らしい働き方」を考える場が提供されました。
シンポジウムは2部構成で、第1部で令和2年度TIDE Women’s Award表彰式と受賞者講演会が行われ、第2部ではパネルディスカッションが行われました。令和2年度TIDE Women’s Awardは筑波大学の小田ちぐさ氏と日本IBMの沼田祈史氏の2名が受賞されました。パネルディスカッションはパネリストとして梅田恵氏(EY Japan)、小田ちぐさ氏(筑波大学)、沼田祈史氏(日本IBM)、山岸裕美氏(アサヒビール株式会社)が登壇し、山口香氏(筑波大学)がファシリテータとして進められました。
受賞者講演では受賞者からそれぞれ仕事をする上でのモチベーションについての話がありました。
免疫学の研究者である小田ちぐさ氏は、上司に昇進を打診された際に、自分は偉くなるために仕事をしてきたのではないと感じ、これを機に仕事のモチベーションについて考えるようになったとのことでした。子供が小さかった頃は子供を預け働くことに負い目を感じ、子供に恥じない仕事をすることが働くモチベーションだったそうです。近年は女性の後輩から職場環境についての相談を受けるようになり、教員に男性しかいない職場で後輩の女性たちの役に立つことをモチベーションとしてもいいのではないか、それが将来的に職場や社会の役に立つのではないかと、現在も仕事を続けること自体に迷いながらも考えるようになったそうです。
沼田祈史氏は技術者として働くモチベーションについてお話をされました。入社した頃は開発した製品が世に出て、みんなに使ってもらうことが仕事のモチベーションだったそうです。異動を機に大学生にIBMの製品を紹介したり使い方を教えたりするようになり、そこでは学生たちの成長を手助けすることが仕事のモチベーションになりました。さらに現在では講演活動やソフトウェアの宣伝活動を行っており、将来のエンジニアを育てることが仕事のモチベーションとなっているそうです。
パネルディスカッションでは、女性に共通する考え方として、昇進が仕事のモチベーションではないのではないか、自己肯定感が低い人が多く、自分は迷惑をかける存在と考える人、先の不安で仕事を制限してしまう人が多いのではないか、といったことが話題となりました。そのために、自分の人生を人と比べないようにすると楽人になれること、周りの目や前例にとらわれず一歩踏み出す勇気は必要であることなど、後輩たちへのエールが送られました。
森林防災研究領域チーム長(ダイバーシティ推進室併任)久保田多余子:記
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