ダイバーシティ推進室 > シンポジウム・セミナー参加報告 > 大阪市立大学女性研究者支援室グローバルシンポジウム「ボーダーを越えて、女性研究者の未来を拓くPART2」

更新日:2022年2月18日

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ダイバーシティ研究環境実現グローバルシンポジウム参加報告

テーマ「ボーダーを越えて、女性研究者の未来を拓くPART2」参加報告

  • 日時:2022年2月14日(月曜日)16時30分~19時00分
  • 場所:オンライン(Zoomウェビナー)開催
  • 主催: 大阪市立大学、大阪教育大学、
     和歌山大学、積水ハウス株式会社
  • 参加者:ダイバーシティ推進室メンバー1名

グローバルシンポジウムポスター
「ボーダーを越えて、女性研究者の未来を拓くPART2」
ポスター(PDF:1,755KB)

2022年2月14日(月曜日)にWebで開催された2021年度ダイバーシティ研究環境実現・グローバルシンポジウムに参加した。開会挨拶の後、主催3大学からそれぞれ研究環境のジェンダー・エクイティを目指す取組について報告があった。その中で大阪教育大学から、こうした取組に対する職員の認知度が低いことが課題である、とのことであった。

その後に行われた講演会では、ドイツ・ベルリン自由大学のVerena Blechinger-Talcott教授(副学長)から、「ドイツの大学におけるダイバーシティとジェンダー平等の促進:ベルリン自由大学の経験から」と題して約40分の講演があった。ベルリン自由大学では女性比率がドイツ全体の平均よりも高いものの、教員としては男性のほうが多い傾向にある。また、育児休暇については女性が長く取る場合が多く、男性も取得する人が増えてはいるものの日数がまだまだ少ない、とのことであった。

講演に引き続き、積水ハウス(株)と大阪商工会議所から、「女性研究リーダーがさらに地域で活躍するために」というテーマについてそれぞれ報告があった。その中で、在阪企業を対象としたアンケートでは女性管理職を確保することが難しい、と回答した企業が多かった、とのことである。

シンポジウムの最後には、京都精華大学・ウスビ サコ学長、東京工業大学・治部れんげ准教授、大阪市立大学・金澤真理副学長によるパネルディスカッションが行われ、「アカデミアにおけるジェンダー・ギャップをいかに解消するのか?」についてLGBTQ、ジェンダーバイアス、アンコンシャスバイアスなどに関連して様々な考え方が戦わされた。採用に関して、女性を積極的に採用することで「逆差別」と言われかねないが、これをやらないといつまでも女性登用の問題は解決しない。また、中学や高校の先生に対して、理系なら男子、女子は文系という無意識の決めつけをなくすための研修も必要ではないか。ジェンダーの教育を大学から始めるのでは遅く、もっと早い時期から行うべきではないか、などの意見が出された。

 

総務部総務課(ダイバーシティ推進室併任)工藤 直樹:記

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