ダイバーシティ推進室 > シンポジウム・セミナー参加報告 > 一般社団法人日本木材学会ダイバーシティ推進委員会シンポジウムに参加して
更新日:2022年4月5日
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令和4年3月22日(火曜日)13時30分~14時30分の日程で日本木材学会ダイバーシティ推進委員会のシンポジウムがZoomによるオンライン形式で開催されました。今回は「民間企業のダイバーシティ」をテーマに、大建工業株式会社より澤田知世氏、住友林業株式会社より中嶋一郎氏、王子ホールディングス株式会社より古城敦氏の御三方が講師に招かれました。講師の先生方より、各社の業務内容から社風、そしてダイバーシティ推進の取り組みが紹介されましたが、それぞれのカラーが散りばめられた講演会で、質疑応答を含め1時間では聞き足りないほど盛況でした。
私が聴講し、感じたところを少しですが紹介したいと思います。民間企業のダイバーシティ推進への取り組みは、大学や公的研究機関よりも一歩二歩とリードしているのだろうなという気持で聴講しましたが、必ずしもそういうわけではなく、各社ともに一長一短があり、得意とする課題そうでない課題を延ばし補うように歩みを進められている印象でした。非常に興味深かったのは、海外に事業所等を持たれている場合、各国の事情を優先されているのはもちろんなのですが、ダイバーシティ推進の取り組みに関する会社の方針などが必ずしも事業所所在地毎の言葉に訳して紹介されているわけではないということ、さらに日本国内で勤務する外国の方々は日本語で意思疎通を図れる方が多いということでした。テレビ番組等を見ていると、社内では英語を使用しています、といった企業が紹介されることもありますが、それは外国語での業務運営が可能な業種によるところが大きいのかなと感じました。その他に印象的だったのは、キャリアプランニングに関する質問に対し、講師の方々口を揃えて周囲への相談が大切と仰っていたことです。とくに上の立場になるにつれ相談できない様な環境に身をおかれることはあるけれども、上下関係なくコミュニケーションをとる必要性を述べられていたように思います。講演会の最後の方で、聴講者からのチャットコメントに、推進する立場の方々の意識改革が必要ですね、といったことが書かれていたように思います。ダイバーシティはかくあるべきという気持ちで推進するのではなく、柔軟に受け入れる自身の気持ちづくりがダイバーシティ推進に繋がるのかもしれないなと感じました。
木材改質研究領域 (ダイバーシティ推進室併任)神原広平:記
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