ダイバーシティ推進室 > シンポジウム・セミナー参加報告 > つくばミンナのつどい2022参加報告
更新日:2023年1月16日
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つくば市民部長のオオクボ氏より
「少子化と人口減少に直面する我が国にとって、男女共同参画社会の実現と女性活躍の実現は社会全体で取り組むべき重要な課題である。今回のフォーラムも、つくば市における男女共同参画社会の実現のための施策の一つであり、皆様にとって有意義な機会になる事を祈念する」という挨拶があった。
1番目の講演は、MeeTooをもじって「靴」と「苦痛」を掛け合わせた造語である「くーとぅー(#KuToo)」を演題とした創作落語であった。
落語に「俺は熱くないが、釜ゆでの刑にあった石川五右衛門はさぞ熱かったろう」 というオチで終わる「強情灸」という噺があるそうだ。その噺に準えて、会社で女性社員にハイヒール着用を強制する男性上司が、「履くと痛い」と着用を拒否する女性社員を説得するために、「ハイヒールなんて痛くない」と自ら着用してみるが、痛みに我慢できずに脱ぎ捨てる。その際に「俺は痛くないが、女性社員はさぞ痛かったろう」というオチで終わる噺であった。
2番目の講演は、大妻女子大学の田中准教授による、「がんばりすぎる大人たちへ 男が働かない、いいじゃないか!」という講演であった。
これからの社会は、男性も女性も、仕事も家庭も両立していくという社会になっていくだろう。キャッチフレーズとして「男も女も、仕事も家庭も」と言うのは良いことだが、
という、3つの問題点が考えられる。男女共同参画と言うと、結婚していて子供がいる人の問題として考えがちであるが、結婚していない方、離婚して一人で子育てをしている方、LGBTQの方など、誰にとっても生きやすい社会を構築することが課題である。また、男性学の視点からは、男性の働き過ぎは女性との経済格差と表裏一体の問題であるため、女性の社会進出は歓迎されるべきである。日本人が言う「社会人」とは単なる「Office Worker」であり、男性も「職場・地域・家庭・個人」の領域でそれぞれ自分の居場所を作ることが大切である。
そして、『誰でも生きやすい社会にするには、自分と異なる価値観を持つ個人や集団などの多様性が認められる寛容的な社会を作っていくことが必要である』という内容であった。
創作落語からは、身だしなみを「キチン」と見せるためのハイヒール、ネクタイなどの苦痛やキツさは、本当に必要なのか?「当然」「仕方ない」という固定観念を再考させられる契機になったと思う。
田中先生の「男性だから」働かなければならない、悩みなど他人に見せるのは憚られる、平日昼間にブラブラしているのはおかしいなど、社会一般が考える常識に切り込んでの話を聞き、「男性だから」という考えが定着していた自分に気付く機会となった。
今回のフォーラムに参加して、この様な機会に一度立ち止まって考える事が重要で、それが自分の人生を豊にするのであろうと思った。
総務課人事係 (ダイバーシティ推進室併任)千葉 知人:記
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