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更新日:2017年3月9日

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第13回エンカレッジ推進セミナー

「 しなやかに、たおやかに、そして自分らしく」開催報告

  • 2013年5月30日(木曜日) 13時15分~15時
  • 場所: 森林総合研究所 本所2階大会議室(TV会議中継あり)
  • 講師: 村田恒子氏(パナソニック株式会社リーガル本部理事、一般社団法人 経営倫理実践研究センター事務局主幹)

           このセミナーはTV会議にして支所等に中継し、オープンセミナーとして、外部関係機関職員(産総研、農研機構)の参加もありました。

   ◆ポスター(PDF:337KB) ◆ 

プログラム

  1. 城土裕理事 開会挨拶
  2. 村田恒子氏講演

            murata            

【講演内容】

エンカレッジセミナーでは、ここ数回、介護やメンタルヘルスについてのセミナーが続いていましたが、今回は久しぶりに男女共同参画についてのセミナーとなりました。「しなやかに、たおやかに、そして自分らしくー男女協働参画からのダイバーシティー」の演題で、パナソニック株式会社リーガル本部理事、一般社団法人経営倫理実践研究センター事務局主幹、村田恒子先生によるセミナーが開催されました。講演内容は、パナソニック社における男女共同参画のこれまでの取り組みの説明と、日本の男女共同参画に関する現状と問題についての説明の二部からなっていました。
パナソニック社の男女共同参画の取り組みは、2001年にパナソニック現会長の主導によって発足した「女性かがやき本部」から始まり、その後歴代社長に引き継がれているトップ主導型の取り組みです。パナソニック社独自の理念として、女性の経営参画を、多様性推進の一環としてとらえ、企業価値向上につなげる経営戦略として位置づけています。パナソニック版ポジティブアクションは、意欲ある女性の積極的な登用、職場の上司・管理職の意識啓発、事業・経営に対する視野・識見の拡大と意欲の向上、能力を発揮しやすい環境の整備の4つの施策からなっています。これまでの施策例として、男性同期に先んじた女性理事の登用、管理職向け女性社員育成に向けたパンフレット配布、および、理解度確認テスト、製造女性リーダー交流会、在宅勤務制度のe-workなどについて説明がありました。特に、上司、管理職向けに具体的な意識啓発施策を実施していること、および、在宅勤務制度のe-workは、森林総研でも導入が困難とされる課題であり、着実に進展させている取り組み例は注目すべきものと感じました。また、大手メーカーとして国内に展開する各事業所所属の女性への支援として、製造女性リーダー交流会を通じた横のネットワークの構築は、各事業所における女性のロールモデルの数の不足を補う上で効果的な方法であり、森林総研の今後の男女共同参画の取り組みにも参考になりそうです。
次に国内の男女共同参画の現状と問題点についての説明がありました。男女共同参画社会基本法によって、本当に女性の社会的地位の向上や男女平等が達成されているかに疑問を投げかけ、これらの目標を達成するには「男女共同参画」ではなく今回のセミナーのタイトルである「男女協働参画」の漢字の方が適切だと認識されているそうです。日本の女性の現状は、欧米先進国と比較して、まだまだ立ち後れていること、一方で、女性の社会参加を促すことで大きな経済波及効果の可能性があることに言及されていました。女性が活躍できない負のスパイラルを克服し、女性の「活用」ではなく、「活躍」を実現するためには、固定的な性別役割分担意識からの脱却が重要であるとのことでした。
講演後は、本所支所含めた、活発な質疑応答が交わされ、森林総研での男女共同参画に対する関心の強さが伺えました。

微生物工学研究室、男女共同参画室併任 高野麻理子 : 記

◆セミナー会場の様子◆
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