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更新日:2018年6月12日

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第14回エンカレッジ推進セミナー・平成25年度労働衛生週間講演会

ストレスと健康管理

  • 2013年10月2日(水曜日)13時30分~15時30分
  • 場所:森林総合研究所・本所2階大会議室 (支所等へTV会議中継)
  • 講師:筑波大学大学院人間総合科学科准教授 橋本佐由理氏

このセミナーはTV会議にして支所等に中継し、215名の参加がありました。外部関係機関職員の参加もありました。

    ◆ポスター(PDF:266KB)

プログラム

  1. 城土裕理事 開会挨拶
  2. 橋本佐由理氏講演 「ストレスと健康管理」 
  3. 質疑応答
  4. 職員課及び男女共同参画室からのお知らせ

 【概要】

今年も男女共同参画室と職員課共催の講演会を開催しました。
   今年度の全国労働衛生週間実施要項においても、職場におけるメンタルヘルス対策の取組が重要視されていることから、この分野における多くの講演実績を持たれている筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授の橋本先生をお招きし、「ストレスと健康管理」と題する講演をしていただきました。
橋本先生は、筑波大学大学院で健康教育学を専攻された後、日本女子大学大学院人間生活学研究科博士課程で人間発達学を専攻され、現在は筑波大学准教授として生活習慣病への行き方変容支援、子育て支援、児童虐待予防支援、ストレスマネジメント支援、中高年者の健康運動行動支援などのテーマで研究を行っておられ、ヘルスカウンセリング学、健康行動科学、ストレス科学、ストレスマネジメントを専門領域として講義を担当されています。

1.城土裕理事 開会挨拶

城土裕企画・総務担当理事より「デコボコの人間同士が集まる難しい人間関係の中で相手とどう接していくか。先生の価値ある講演を拝聴し、より良い職場環境を築いていただきたい。」というご挨拶をいただきました。

2.橋本佐由理氏講演  

     「ストレスと健康管理」    
       橋本先生                                                                                                      

 【講演内容】

『私たちはなぜストレスを感じるのか?』
最初にこのテーマで以下のお話をいただきました。
ストレスはイヤなものと考えられるが、ないとしたら人間は何も感じない。エネルギーも出ない。逆にストレスは莫大なエネルギーを作り出すものである。
ストレスは自分自身で作り出しており、現実をどう認知したか、心の持ち方で悪性ストレスにも良性ストレスにも変化する。
自分自身への評価の仕方によって行動が変わる。
周りからの評価ばかり気にする他者報酬追求型は不安や恐怖感がつきまといストレスを持ちやすく疾患となりやすくなる。(→ノルアドレナリンが分泌される。)
一方、自己の評価による自己報酬追求型は他者報酬追求型に比べしがらみを取り除いたシンプルな自分となり、本来の自分として愉しくなる。(→ドーパミンが分泌される)。
心も体も健康で幸せな生活を送るためには本当の自分を知ることが必要である。

『自己理解・他者理解のための気質コーチング』
セミナーの冒頭に、受講者は「人格気質」と「ストレス気質」のタイプが診断できるチェックリストの記入を行いました。 A~Fの各項目の点数によって以下のタイプに分類できます。それぞれのタイプの特徴やセルフケア行動及びそのタイプと付き合うためのポイントについてわかりやすくお話いただきました。

「人格気質」

  • ヒロイン・ヒーロータイプ(循環気質(チンパンジー系))
    <社交力>・・陽気で、おしゃべり、浮気性
  • 親分肌タイプ(粘着気質(ゴリラ系))
    <守護力>・・義理堅く、頼もしい、愛情深い
  • マイペースタイプ(自閉気質(オラウータン系))
    <単独力>・・マイワールドを作り、一人遊び

「ストレス気質」

  • キッチリタイプ(執着気質)
    自分にも、他人にも厳しいがんばり屋
  • 心配性タイプ(不安気質)
    ピリピリ、ドキドキ、とても繊細
  • 行動派タイプ(新奇気質)
    いきなり行動する行動派

「気質」は持って生まれた遺伝子で作られたコア部分のため、これを変えようとするとストレスになる。持って生まれたものは変えられないため、自分に持っていない気質を理解し、相手の見方を変える。相手の欠点は相手の良さかもしれない。相手の良さをどう認めるか、相手の気質を知っていれば(認知していれば)気をつけられる。
というお話もありました。

【感想】

冒頭、理事の挨拶にもありましたように、デコボコの人間同士。集まればいろいろな気質がぶつかり合い、トラブルが発生し、その結果ストレスが溜まる。当たり前の構図をなかば諦め、弱き者が負け図太い者が勝つ。これを仕方ないこととしていました。
心の病気に苦しむ方が多い今、この講義をいただき、デコボコな人間同士でも、自分を知り相手を知ることができれば、相手を認め欠点を良さに変えることができれば、トラブル発生やストレス滞留が回避され、人は心も体も元気となり、やがて良い職場環境を作り出すことがわかりました。
「人は皆 愛されるために生まれ、自分を愛するために成長し、人を愛するために生きる」・・・当たり前のことを忘れかけていました。

3.質疑応答

 受講者から主に以下の質問がありました。

  • すべての人を「気質」の特徴に分けて当てはめてしまっても良いものか。
  • 「気質」の特徴の他に血液型でも分けられるか。
  • 気質診断の中で、「いつもそうである」と「まあまあそうである」を同じ点数としている意味は。

先生からは以下の回答をいただきました。

  • 気質の当てはめは、あくまで目安であること。
  • 血液型の研究はしていないが、関係のないものと理解している。
  • 点数の配分については、研究上用いる場合の点数は2点、1点、0点、とする場合もあるが、自分を知る上での自己診断として今回は1点、1点、0点とした。

 日の資料(所内情報)◆

4.職員課及び男女共同参画室からのお知らせ

労働衛生週間によせて、職員課から、今年のスローガンは「健康管理 進める 広げる 職場から」の確認と環境美化活動の連絡がありました。 

 また、男女共同参画室から、10月17日から始まるキャリアカウンセリング実施の案内がありました。   

 

総務課・人事係、男女共同参画室併任 山本岳人:記   

◆会場の様子◆ 

 写真1 写真2 写真3       
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所属課室:企画部研究企画科ダイバーシティ推進室

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