ダイバーシティ推進室 > 知る > ダイバーシティ推進セミナー > 第14回エンカレッジ推進セミナー・平成25年度労働衛生週間講演会
更新日:2018年6月12日
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このセミナーはTV会議にして支所等に中継し、215名の参加がありました。外部関係機関職員の参加もありました。
【概要】
今年も男女共同参画室と職員課共催の講演会を開催しました。
橋本先生は、筑波大学大学院で健康教育学を専攻された後、日本女子大学大学院人間生活学研究科博士課程で人間発達学を専攻され、現在は筑波大学准教授として生活習慣病への行き方変容支援、子育て支援、児童虐待予防支援、ストレスマネジメント支援、中高年者の健康運動行動支援などのテーマで研究を行っておられ、ヘルスカウンセリング学、健康行動科学、ストレス科学、ストレスマネジメントを専門領域として講義を担当されています。
城土裕企画・総務担当理事より「デコボコの人間同士が集まる難しい人間関係の中で相手とどう接していくか。先生の価値ある講演を拝聴し、より良い職場環境を築いていただきたい。」というご挨拶をいただきました。
『私たちはなぜストレスを感じるのか?』
最初にこのテーマで以下のお話をいただきました。
ストレスはイヤなものと考えられるが、ないとしたら人間は何も感じない。エネルギーも出ない。逆にストレスは莫大なエネルギーを作り出すものである。
ストレスは自分自身で作り出しており、現実をどう認知したか、心の持ち方で悪性ストレスにも良性ストレスにも変化する。
自分自身への評価の仕方によって行動が変わる。
周りからの評価ばかり気にする他者報酬追求型は不安や恐怖感がつきまといストレスを持ちやすく疾患となりやすくなる。(→ノルアドレナリンが分泌される。)
一方、自己の評価による自己報酬追求型は他者報酬追求型に比べしがらみを取り除いたシンプルな自分となり、本来の自分として愉しくなる。(→ドーパミンが分泌される)。
心も体も健康で幸せな生活を送るためには本当の自分を知ることが必要である。
『自己理解・他者理解のための気質コーチング』
セミナーの冒頭に、受講者は「人格気質」と「ストレス気質」のタイプが診断できるチェックリストの記入を行いました。 A~Fの各項目の点数によって以下のタイプに分類できます。それぞれのタイプの特徴やセルフケア行動及びそのタイプと付き合うためのポイントについてわかりやすくお話いただきました。
「人格気質」
「ストレス気質」
「気質」は持って生まれた遺伝子で作られたコア部分のため、これを変えようとするとストレスになる。持って生まれたものは変えられないため、自分に持っていない気質を理解し、相手の見方を変える。相手の欠点は相手の良さかもしれない。相手の良さをどう認めるか、相手の気質を知っていれば(認知していれば)気をつけられる。
というお話もありました。
冒頭、理事の挨拶にもありましたように、デコボコの人間同士。集まればいろいろな気質がぶつかり合い、トラブルが発生し、その結果ストレスが溜まる。当たり前の構図をなかば諦め、弱き者が負け図太い者が勝つ。これを仕方ないこととしていました。
心の病気に苦しむ方が多い今、この講義をいただき、デコボコな人間同士でも、自分を知り相手を知ることができれば、相手を認め欠点を良さに変えることができれば、トラブル発生やストレス滞留が回避され、人は心も体も元気となり、やがて良い職場環境を作り出すことがわかりました。
「人は皆 愛されるために生まれ、自分を愛するために成長し、人を愛するために生きる」・・・当たり前のことを忘れかけていました。
受講者から主に以下の質問がありました。
先生からは以下の回答をいただきました。
また、男女共同参画室から、10月17日から始まるキャリアカウンセリング実施の案内がありました。
総務課・人事係、男女共同参画室併任 山本岳人:記
◆会場の様子◆
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