ダイバーシティ推進室 > 知る > ダイバーシティ推進セミナー > 第22回エンカレッジ推進セミナー
更新日:2021年3月10日
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このセミナーはTV会議にして支所等に中継し、 |
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2016年3月に浪曲寄席 木馬亭にて収録された、講談師、田辺鶴瑛さんの介護講談のDVD上映会を行いました。実母、義母、義父の3人の介護をやり遂げた鶴瑛さんが、義父の看取りの際、「介護してよかったな~」と思えるに至ったその経緯を、軽妙な講談の語り口で紹介してくださいました。
隅から隅までズズ、ズズィ~~ッと! 実母、義母、そして全くもって疎遠だったという義父の介護の完全実話講談。
まずは講談師を目の前にしてポカンとしている聴衆の「講談とはなんぞや? 」という問いに答えるべく、「三方ヶ原軍記」という定番講談が披露されました。あまりの難解さと弾丸トークに、のっけ不安な気持ちを抱いたのはきっと私だけではないはずです。
講談師、田辺鶴瑛さん。「認知症介護の大変さを心配するよりも、実態を知っていた方がいざという時に楽な気持ちになれる。」と、大嫌いだった義父の、つらい・汚い・苦しかった介護を笑いに変えていった経過を披露してくださいました。みなさん最後には、「講談」というものそして「認知症介護」が、それほど難解でもなく、意外と楽しめそうだと感じることができたのではないでしょうか?
さて、その講談のなかには、認知症介護に笑顔を添え、「大嫌い」を「大好き」に変える極意が見られました。
鶴瑛さんは冒頭で、根性の悪い人(ここでは鶴瑛さんの義父)の介護は難しいと言っていましたが、介護に対する発想の転換をすることにより、介護を楽しむ姿勢が生まれ、鶴瑛さんと義父の距離が縮まりました。寝た切り認知症になった義父が亡くなる少し前に「お前は天使のようだ。ありがとう。」と言ってくれたというエピソードを紹介する場面。義父と過ごした時間を愛おしむ鶴瑛さんの優しいまなざしが非常に印象的でした。皆さんの心にも沁みたのではないでしょうか?
野生動物研究領域 鳥獣生態研究室・ダイバーシティ推進室(併任) 永田純子:記
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