ダイバーシティ推進室 > 知る > ダイバーシティ推進セミナー > 平成30年度労働衛生週間講演会・第27回エンカレッジ推進セミナー開催報告
更新日:2021年3月10日
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運動をして人生100年時代を健康に生きよう
日本人の平均寿命は2015年の時点で女性87歳、男性80歳ですが、確実に延びてきており、2055年には男性84歳、女性90歳になると推計されています。ただ、日常生活に制限がある(介護などを受ける)期間の平均は、現在、女性12年、男性9年となっています。人生100年時代を健康に生きたいですよね。
日本人の1年間の死亡者のうち、約60%が生活習慣(運動不足、睡眠不足、食べ過ぎ、飲酒、喫煙など)によって引き起こされる病気で亡くなっているそうです。生活習慣病と言えば、糖尿病や心臓病、高血圧症などが頭に浮かびますが、実は、癌や認知症の発症にも生活習慣が関わっていることが分かってきています。例えば、日本人の2人に1人がかかる癌ですが、その原因の75%は生活習慣(食事35%、たばこ30%、ウイルスや細菌などの感染症10%)だというデータがあります。また、認知症(アルツハイマー病)のリスクも身体的不活動(運動不足)によって高まるとの報告があります。運動には、癌や動脈硬化の予防、血圧を下げる、骨粗鬆症の予防、やせるなどの効果があります。「運動は薬!」ということです。
人は、40歳代以降、ホルモン等の影響で、毎年約1%ずつ筋肉が減っていくそうです。つまり、40歳のときと比べて、60歳では約20%、70歳では約30%も筋肉が減ってしまいます。筋肉が減ると、脂肪が燃えにくくなって太る、高血圧や高コレステロールなど生活習慣病にかかりやすくなる、関節が痛み、転倒、骨折しやすくなるなどの様々な問題が生じやすくなります。しかし、筋肉は、何歳になっても筋力トレーニングをすれば増やすことができるそうです。
運動には、有酸素運動と筋力トレーニングの二種類があり、両方が必要です。ウォーキングなどの有酸素運動では、心肺機能の向上、脂肪の燃焼、動脈の伸縮性の向上などの効果が期待できます。一方、筋力トレーニングでは、筋肉を増やすことで、基礎代謝の向上(脂肪の燃焼力アップ)、関節などの痛みの軽減などの効果が期待できます。
お勧め運動プログラムは、3種の筋力トレーニング(太ももの筋トレ、腕立て伏せ、背中の筋トレ)のあとに30秒の有酸素運動(足踏み)を行うというものでした。私にとっては、予想以上にきつく、日ごろの運動不足が露呈しました。会場で息切れする人が続出する中、講師の塚尾先生は、息を全く切らすこともなく余裕の表情でマイクで説明を続けていらっしゃいました。さすがです。セミナーに参加されなかった方も、是非、資料を見て、運動プログラムをやってみてください。結構、効きます。この原稿を書いている今現在、私は少し筋肉痛です…
私は、健康診断が終わるたびに、日ごろから運動しようと決意するのですが、なかなか継続しません。講演の中で、かつては「20分以上続けて歩かないと脂肪が燃えない」と言われたが、30分連続で歩いても、10分を3回細切れに歩いても効果は変わらないというお話がありました。つまり、研究所内を細切れに歩くというのも有効ということです。私は、日ごろ本館と別棟の間の移動が一日に何回もあるので、これからは、この移動も運動になっていると前向きに捉えたいと思います。また、今日から決意を新たに、研究所内ではエレベーターを使わずに階段を使おうと思います。意志が弱い私は、何かと理由をつけて、エレベーターを使ってしまいそうなので、もし、私がエレベーターに乗ろうとしているのを見かけたら、「あれ、どうして階段じゃないの?」と声をかけてやってください。
樹木分子遺伝研究領域 ストレス応答研究室 ダイバーシティ推進室(併任) 田原恒: 記
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