ダイバーシティ推進室 > 知る > ダイバーシティ推進セミナー > 第41回ダイバーシティ推進セミナー開催報告
更新日:2024年10月24日
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第41回ダイバーシティ推進セミナーが森林総合研究所大会議室(Web併用)で開催されました。司会進行役であるダイバーシティ推進室の永田室長は急遽自宅からのリモート参加となりましたが、自宅からでも特段の支障なく進行しました。
セミナーの開催にあたり、森谷理事から「人事院勧告で週休3日制の導入が勧告されるなど、給与面だけではなく福利厚生面での充実も求められる時代。男性の育休にしても形だけにならないよう制度を有効に使ってもらい、事業所としても支援していきたい。」など、今回のテーマである不妊治療に限らず、様々な休暇制度の有効活用や制度改正など時代に合わせて職場も変わっていく必要性が語られました。
浅野理事長からは、令和4年1月に出生サポート休暇が新設されるなど様々な制度が整備されてきていることについて触れられ、理事長ご自身も一人目のお子さんができるまで時間がかかったことや、現代と違い当時は周囲に相談しにくい雰囲気であったことなどが語られました。周囲のサポート、特に管理職に認識を深めてもらう必要性や優秀な人材に来てもらうためには職場環境の充実がとても重要であるという内容のご挨拶をいただきました。
埼玉大学ダイバーシティ推進センター菅野先生からは、不妊治療を受けている夫婦の増加や不妊治療と仕事の両立の困難さから退職する人がどれくらいの割合でいるかなどデータに基づいた説明がなされ、事業所としても由々しき状況である、などのお話をいただきました。また、民間企業における不妊治療休暇制度や卵子凍結費用の補助などについての紹介がされ、国にほぼ準拠している当機構の制度との違いなどを認識でき、大変参考になりました。
横浜市立大学産婦人科准教授倉澤先生の録画視聴では、月経随伴症状として不安やうつなどによる労働生産性への影響、学生においても欠席や成績への影響など女性は大きな受難を抱えていることなどが語られました。高度経済成長などを経て成熟した時代に入り、男性だけではなく男女ともに働きやすい環境を作っていくことが今の世の中に課せられた課題であり、不妊治療は一つの切り口、働き方改革は出産・育児に限らず介護にも通じる話だということ、女性が働き続けられることは企業にとっても大変メリットであることなどが語られました。
服務係長の山田さんからは、不妊治療と仕事の両立に関わる制度として、出生サポート休暇制度の概要などについて説明がされました。私も6月まで服務係にいたため制度の内容は把握しているつもりでしたが、Q&Aなど詳細については忘れていた部分もあり勉強になりました。制度などは整備して終わりではなく、今回のセミナーのように何度も周知していくことの重要性を感じました。
「不妊治療と仕事の両立」という今回のテーマは、センシティブな問題ですが、少子高齢化に伴う労働人口の減少など、時代とともに社会構造が大きく変わっていく中で、時代に合わせた職場環境を作っていく大切さを感じさせられました。
森林機構においても、時代に遅れることなく、当事者に寄り添った制度設計や職場の雰囲気作りなどが進んでいくよう、私も職員の一人として尽力したいと思いました。
総務課人事係(ダイバーシティ推進室併任)出田元起:記
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リモートでの司会の様子 | 森谷理事開会あいさつ | 菅野先生のご講演の様子 |
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浅野理事長のお話 | 規程・制度の説明の様子 |
厚労省の動画視聴の様子 |
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