ダイバーシティ推進室 > 知る > ダイバーシティ推進セミナー > 第8回エンカレッジ推進セミナー
更新日:2017年3月9日
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元森林総研森林遺伝研究領域長の長坂寿俊氏は、つくばで勤務をしながら京都にお住まいのお母様の介護を約3年間行われました。 仕事をしながらの遠距離介護の試行錯誤と、認知症とはどんな病気かについて、わかりやすくお話しくださいました。
今回の講演の内容は、家族の会会報「ぽーれぽーれ」茨城県支部版に「遠距離介護の試行錯誤-テレビ電話で母をみる-」と題 して連載されたものです。
このセミナーはTV会議にして支所等に中継し、オープンセミナーとして、外部関係機関職員の参加もありました。
≪講演資料 (所内情報)≫
「遠距離介護の施行錯誤-認知症の母をみる-」
ご存じの通り我が国は超高齢者社会に向かって突き進んでおり、それに伴い「認知症高齢者の日常生活自立度II(日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが見られても、誰かが注意していれば自立できる)」以上の人口は厚生労働省の私的研究会によると2015年には250万人、65歳以上の7.6%になると推計されています。認知症患者の介護を対岸の火事とは思えない人もいるのではないのでしょうか。そのような中、講師には認知症の基礎知識から始まり、2006年頃より認知症の症状が認められた講師の母親に対する接し方および介護サービスの受け方へと続き、講演タイトルである遠距離介護の試行錯誤を経て、現在つくば市内のグループホームにて介護するまでに至る記録を講演して頂きました。
自分の年齢が40半ばを超え、気がつくと両親が70代であることを考慮すると、認知症でなくてもそろそろ両親の介護が気になるところである。私自身にはとかく介護に暗いイメージがつきまとっており、ましてや完治は望めず、進行を遅らせる以外に手がない認知症となるとなおさらである。もちろん、介護に伴う講師の苦労は想像に難くない。しかし不思議なことに悲愴感はあまり伝わってこない。
講師の話し方のせいでもあるのだが、むしろ今そこにある困難を創意工夫により解決することを、不謹慎ではあるが一種の楽しみにしている節も感じられる。講演の最後は「呆けても健康に暮らせることが一番」という結論で結ばれていたが、介護される側を健康に暮らさせるためには、介護する側も健康に暮らさねばならず、そのためのヒントは案外こんな所に隠れているのではないかと思われました。
きのこ・微生物領域・きのこ研 平出政和 : 記
つくばへお母様を連れてきたときのお母様がなれるまでのご苦労や対応、ホームの利用料金、テレビカメラのセキュリティなど、具体的な質問が多く寄せられました。
森林総研の介護に関する休暇制度の紹介
男女共同参画室から、森林総研の現行の介護に関する休暇休業制度説明と、制度の詳細が掲載されているHPの紹介および、3月中に配布予定の「育児介護に関するガイドブック」のお知らせを行いました。
◆資料(PDF:602KB) ◆
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