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更新日:2025年1月8日

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ついに本になりました~!「二児の母のワンオペ育児・研究クエスト」

岩波書店のwebマガジン「たねをまく」 "二児の母のワンオペ育児・研究クエスト"<研究者、生活を語る>体験談のご紹介ページhttps://www.ffpri.affrc.go.jp/geneq/local/ikuji/taikendan/nijino_one_ope_ikuji.html(内部情報)

図書紹介『研究者、生活を語る「両立」の舞台裏』岩波書店編集部編

この本は、岩波書店のウェブマガジン『たねをまく』および『科学』誌上で連載された育児もしくは介護をしながら仕事をしている研究者の打ち明け話をもとにしている。私と同じ職場の研究者がその中の一章で、育児をしながら仕事をする日々について書いている。時折、職場内で見かける姿からは、その記事にあるようなハードな生活をしているとは想像もできなかった。その方は自身の状況を研究クエストと称しているが、私からみると「修行僧」である。

この本には、そのようなクエストもしくは修行をしている27名の方が、育児や介護についてそれぞれの実情を綴っている。育児にしても介護にしても、人それぞれの状況があり、決して楽そうではない。執筆者の多くが、研究者であることから勤務地を選べず夫婦別居を余儀なくされている一方、裁量労働や在宅勤務により生活と仕事の折り合いをつけていて、多様な働き方を保障する制度の大切さを改めて感じた。

育児については大変さの中からも子供が育つ楽しみを読み取れるが、老親の介護については楽しみを読み取ることはできなかった。そして育児に比べると介護のほうが状況を共有しにくいことが良く分かった。介護に対応すべき人は今後ますます増えるのだから、介護の実情を知っておくことは、働きやすい職場を作るために大切と感じた。また巻末のインタビュー記事により、育児や介護を外注する際のシッターさんやヘルパーさんとの関係について考えさせられた。育児や介護を外注してできる時間をそれぞれの仕事に充てるためにも、育児や介護の担い手となる方が働きやすい、働き甲斐を感じるような社会の在り方を考える必要がある。

国際戦略科(ダイバーシティ推進室併任) 藤間 剛:記

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