ダイバーシティ推進室 > 国立研究開発法人森林研究・整備機構の取組み > 【国研】森林機構now! > 「鈴木孝幸杯SwimFes2025に競技役員(審判)として参加して」コラム寄稿いただきました
更新日:2025年12月19日
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このたび 障がい者と健常者が独自のルールで共に競い合うインクルーシブをテーマとした水泳競技会である鈴木孝幸杯 SwimFes2025 に、競技役員(審判)として参加する機会を得ました。
大会名にもなっている 鈴木孝幸氏は、パリパラリンピックにて 50m平泳ぎで金メダル、100mおよび50m自由形で銀メダル、200m自由形で銅メダル を獲得した、日本を代表するパラ水泳選手です。2024年にはその功績が称えられ、**紫綬褒章(飾版)**を受章されています。
会場は、東京アクアティクスセンターのサブプールで12月6日、7日の2日間にわたり開催されました。障がいの有無に関わらずというスタンスは、『できることは自分でやる、できない部分は周囲に助けてもらう』という前向きな価値観で、日本で時折みられる『障がいのある人を守ってあげるべき』という受動的な視点とは、違うと感じています。互いに尊重し合いながら、同じ舞台に立つスポーツの姿がありました。
競技は、世界記録に対するタイム比をポイント化して順位を決めるという独自の方式で、ゴールタイムをそれぞれの障がいの程度の世界記録に対するポイントに換算するので、最終順位がゴール順と一致しない興味深いシステムです。
競技は、短水路(25m)で行われ、参加層は幅広く、まさに『一つのレースに多様性が並ぶ光景』が多くみられました。出場者は、身体障がいS1~10、視覚障がいS11~13(S11は全盲)、知的障がい(S14)、聴覚障がい(S15)、健常者(大学やクラブチーム)が同じレースを泳ぎ、世界記録を基準としたポイントで勝負するという仕組みは非常に刺激的で、公平性と競技性を両立した設計だと感じました。中には世界記録を10秒以上上回るタイムで泳いだ選手も出場しており(本大会は世界記録公認対象ではないため世界記録とは認定されないものの、日本公認大会のため日本記録としては認定対象)、会場がどよめくほどの熱いレースも見られました。
ダイバーシティ推進はかくあるべきという気持ちではなく、柔軟に受け入れる自身の気持ちづくりこそが、今後の推進・発展につながるのかなと感じました。
樹木分子遺伝研究領域チーム長 伊ケ﨑知弘:記
https://taka-swimmer.com/suzuki-takayuki-cup
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