保育室利用実績

令和6年度（2024年度）保育施設利用状況の概要

森林総合研究所(つくば市)と関西支所では、所内の一時預り保育施設が利用できる。その他の地方組織10カ所では民間の保育施設を利用する制度がある。

 職種別保育施設利用件数

     

 

職種別に保育施設の利用状況をまとめると、研究職では実質利用件数、のべ利用件数ともに女性が多い。一般職では預かった子供ののべ利用件数では男性の方が多い。特別研究員、非常勤職員ともに利用がなかった。

 保育施設別利用件数

         

令和6年度の保育施設別(森林総合研究所（つくば市）どんぐりるーむ、関西支所（京都市）すぎのこ、各組織で契約する民間保育施設等）の利用件数をまとめた。“どんぐりるーむ”では実質利用者件数では女性が多く、のべ利用件数では男女ともに同数である。”すぎのこ” ”民間保育施設等”では女性のみの利用となった。

 各保育施設において利用した子供ののべ人数

 

各保育施設の乳幼児と児童の利用件数を示す。どんぐりるーむでは児童の利用があったが、利用件数としては乳幼児が児童を大きく上回った。すぎのこでも、乳幼児の数が多かった。民間保育施設等は乳幼児のみの利用であった。

 保育施設別利用の理由

 

 

保育施設利用の主な理由は、保育者不在、休園、子供の病気、出張時,その他の利用が挙げられる。保育園休園などコロナ禍の影響による利用は「その他」に含まれる。今年度については保育者不在が最も件数が多かった。

 保育室を利用された方の希望や意見

利用して良かった点

• 保育園に行き渋った時や、インフルエンザの登園停止中でも元気な時に、預かってもらえて助かった。保育園以外に預けられる場所があるだけで、親として精神の安定になる。
• 病後児に預かってもらって、大変ありがたかった。
• 慣らし保育期間の利用で、保育士と1対1の手厚い対応に感動した。
• つくばへの出張に子を連れて行かざるを得ない状況で、研究所（つくば）のどんぐりるーむで預かってもらえて、非常に助かった。
• 保育園の都合で、降園時間が前倒しになり、迎えに間に合わない時、預かってもらえて、業務に集中できて大変助かった。
• 海外出張中、妻が育児対応できない際に利用してとても助かった。
• 慣らし保育の退園後の時間や、保育園が休みで保育者がいない時に、預かってもらえて大変助かった。
• 上の子の幼稚園の保育参観や、下の子の予防接種など、妻と子1人が対応する行事などの際に、自分が休暇を取れない時、もう一人の子を預かってもらえて助かった。
• 放課後デイサービスの利用は年々競争が激しくなり、常に利用できるわけではないので、このような施設があると働きやすくて助かる。
• 育休明け直前の諸々の準備をするために、預けることができて助かった。
• 保育室内だけでなく支所構内の樹木園の散策や生き物探しなど、通常の保育園ではできないような、場所を生かした保育をしてもらい、子供らも充実した時間を過ごせていた。

ご意見

• 出張時に利用できる保育室の有無が、エリアによって違うので、それを改善してほしい。
• 子供たちが敷地内を散歩中に、どんぐりや虫などを観察するための、虫かごや虫眼鏡があるといい。
• 東北支所に出張した際に利用できる契約保育室があると助かる。
• 出張時の保育室利用の条件を緩和してほしい。パートナーに特段の用事がなくても、パートナーがワンオペで育児すること自体が、自身の精神的な出張の制限要因となっている。
• 利用条件について、両親共に仕事でないと保育室の利用は対応できないという条件を撤廃してほしい。以前、パートナーが仕事以外の要件があり託児を依頼した際、それは自己都合のため認められないと担当者から言われた。
• 九州支所への出張時に民間保育室を利用したが、ベビーカーを押しながらバスでアクセスするのは、とても大変だった。レンタカーの利用を認めてほしい。
• 出張時の保育室利用（学会大会実行委員会が大会期間中に設置する託児サービスを含む）や、森林総研主催の行事（公開講演会や森林教室等、土日含む）の時に保育室を利用できるようにしてほしい。
• 利用可能時間を最長19時位まで伸ばしてほしい。日帰りの野外調査や外勤時に利用する際、17時のお迎えに間に合わない場合が多い。出張中、非職員であるパートナーが迎えに行く場合も17時だと難しい。
• 保育室に限らず一般論になるが、病児保育は使いにくい状況である。急な発熱や感染症等では使えないことが多く、研究職であると裁量労働で休みやすいので、自分で看た方が安心で、また保育士に迷惑をかけないと感じてしまう。

対応・改善点

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 年度別利用件数の推移

これまで10年間の保育施設利用の状況を比較すると、実質利用件数は2013年度の男性が最も多く、その後は減少傾向にあったが、2018年度と2022年は増加となった。2020年度はコロナ禍の影響で在宅勤務になったこと等により減少がみられたが、今年度は実質利用件数では女性が減少した。のべ利用件数は女性は減少し男性は少し増加した。全体としては要因として在宅勤務が定着したことが考えられる。

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