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更新日：2025年5月1日
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ヨーロッパ全土の森林土壌を対象とした、先進的で、統合・調和されたモニタリングとモデリングのフレームワーク構築
1. 共同研究機関
フィンランド自然資源研究所
チェコ科学アカデミー微生物学研究所
フランス国立科学研究センター
ドイツ・チューネン研究所
スペイン・バスク気候研究センター
オランダ・アムステルダム大学
欧州森林研究所
オランダ・ワーゲニンゲン研究機構
オランダ・国際土壌研究情報センター
スウェーデン・ストックホルム大学
ルーマニア・ブラソフ大学
スペイン・バルセロナ大学
英国・アバディーン大学
リトアニア・ヴィタウタスマグナス大学
フランス・エクス＝マルセイユ大学
ドイツ・ミュンヘン工科大学
スロバキア・ズボレン工科大学
スペイン・カタルーニャ森林科学技術センター
ウルグアイ・国立農業技術研究所
2. 研究期間
2021～2025年度 欧州連合（EU）ホライゾン2020
3. 責任者
橋本昌司（立地環境研究領域、生物多様性・気候変動研究拠点）
（コンソーシアム代表 Raisa Mäkipää, フィンランド自然資源研究所）
4. 研究の背景
森林土壌は重要な炭素の貯蔵庫です。国連のアジェンダ2030・SDGs、パリ協定を含む気候変動と持続可能性の目標を達成するために、森林の土壌プロセスに関する知識のギャップと、調和のとれた土壌モニタリングが緊急に必要です。土壌に関連する生態系サービスや気候政策の目標達成のために土壌のプロセスをより深く理解し意思決定に使用できる計算モデルを含め、統合的なアプローチが必要です。
5. 研究の目的
分析技術、土壌データの共有、土壌の性質と生物多様性の評価、モニタリング、モデル開発、森林分野の温室効果ガス算定の精緻化などを目的としています。これらのアプローチにより、森林土壌が炭素貯留量を最大化するための森林管理を明らかにします。プロジェクトのメインの対象はヨーロッパ全土の森林ですが、日本の森林総合研究所もモデル開発などの技術協力を行っています。
6. 研究内容
主な研究内容：
分析技術の確立
データとモデルの共有
土壌の特性、生物多様性、生態系サービスの定量化
土壌モニタリング
土壌モニタリング用ツールの開発
土壌モデル開発
気候変動に対応した土壌のための森林管理手法の提案
土壌を利用した緩和策と適応策を評価するための将来予測分析手法開発
また森林所有者や管理者、林業関係者、認証機関、森林・土壌研究者、気候変動政策の専門家、そして温室効果ガスインベントリの専門家、政策立案者などを含む多様なステークホルダーとも協働しています。
 プロジェクトのパンフレット表紙 |
 プロジェクトの会合での集合写真 |
7. 研究論文
Raisa Mäkipää, Rose Abramoff, Bartosz Adamczyk, Virginie Baldy, Charlotte Biryol, Michal Bosela, Pere Casals, Jorge Curiel Yuste, Marta Dondini, Sara Filipek, Jordi Garcia-Pausas, Raphael Gros, Erika Gömöryová, Shoji Hashimoto, Mariana Hassegawa, Peter Immonen, Raija Laiho, Honghong Li, Qian Li, Sebastiaan Luyssaert, Claire Menival, Taiki Mori, Kim Naudts, Mathieu Santonja, Aino Smolander, Jumpei Toriyama, Boris Tupek, Xavi Ubeda, Pieter Johannes Verkerk, Aleksi Lehtonen (2023) How does management affect soil C sequestration and greenhouse gas fluxes in boreal and temperate forests? – A review, Forest Ecology and Management, 529: 120637 https://doi.org/10.1016/j.foreco.2022.120637
政策提言：適切な森林管理により森林土壌は気候変動緩和に貢献できる
日本語資料: https://holisoils.eu/wp-content/uploads/2023/06/HoliSoils-Policy-Brief-1_Japanese.pdf
Raisa Mäkipää, Rose Abramoff, Bartosz Adamczyk, Virginie Baldy, Charlotte Biryol, Michal Bosela, Pere Casals, Jorge Curiel Yuste, Marta Dondini, Sara Filipek, Jordi Garcia-Pausas, Raphael Gros, Erika Gömöryová, Shoji Hashimoto, Mariana Hassegawa, Peter Immonen, Raija Laiho, Honghong Li, Qian Li, Sebastiaan Luyssaert, Claire Menival, Taiki Mori, Kim Naudts, Mathieu Santonja, Aino Smolander, Jumpei Toriyama, Boris Tupek, Xavi Ubeda, Pieter Johannes Verkerk, Aleksi Lehtonen (2023) Forest soils can increase climate change mitigation with targeted management. Policy Brief 7. European Forest Institute.
https://doi.org/10.36333/pb7
Boris Ťupek, Aleksi Lehtonen, Alla Yurova, Rose Abramoff, Bertrand Guenet, Elisa Bruni, Samuli Launiainen, Mikko Peltoniemi, Shoji Hashimoto, Xianglin Tian, Juha Heikkinen, Kari Minkkinen, and Raisa Mäkipää (2024) Modelling boreal forest's mineral soil and peat C dynamics with the Yasso07 model coupled with the Ricker moisture modifier, Geoscientific Model Development: 17, 5349–5367, https://doi.org/10.5194/gmd-17-5349-2024
政策提言
Raisa Mäkipää, Sarah Adams, Petr Baldrian, P. Casals Tortras, Jorge Curiel Yuste, Bertrand Guenet, Sebastian Luyssaert, Mathieu Santonja, Nicole Wellbrock, Aleksi Lehtonen (2024) Forest soil challenges in Europe: solutions through sustainable forest management and monitoring, HoliSoils Policy Brief #2, http://urn.fi/URN:ISBN:978-952-419-029-9
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